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【マップカメラ情報】OLYMPUS XZ-1レポート

OLYMPUS XZ-1 レポート

贅肉をそぎ落としたメタルボディーに、こだわりの高性能レンズと1/1.63型の一回り大きいCCDを搭載し、コントロールリングという武器をもつ高級コンパクトカテゴリーへのオリンパスの答えがXZ-1だ。

OLYMPUS XZ-1というカメラ

オリンパスのデジタル一眼MicroFourThirdsシステムには、往年の”PEN”というペットネームが復活し、時代を超えて人気を博している。方やコンパクトデジカメのジャンルでは以前、CAMEDIAというペットネームがあったが現在は使用されていない。辛うじて業務用にμブランドが一つ残っているだけとなっている。

現在のオリンパスのコンパクトデジカメは、防塵防滴の”Tough”、スタイリッシュな”Smart”、様々な撮影用途に対応した”Creative”の3カテゴリに分かれ、それぞれを型番で呼ぶようになっている。今回レビューを行うXZ-1は、往年のコンパクトカメラXAシリーズの頭文字を取ったXなのでは?!と勝手に想像してみたりしている。

OLYMPUS XZ-1

XZ-1の外観は、レンズ鏡筒部分のコントロールリングの径の大きさもあり、巨大なレンズが付いているような迫力も感じる。背面には、大型3.0型の有機ELディスプレイを採用しており、同社のデジカメの中でも1、2を争う高精細・高視野率を誇るディスプレイとなっている。前面のコントロールリング以外に、十字ボタンのまわりにはコントロールダイヤルも装備。呼び出した機能を素早く変更する際に役立つ便利なコントローラーだ。

OLYMPUS XZ-1

レンズは、35mm判換算28-112mmの一番使いやすい標準ズームレンズ領域となっており、F値はF1.8-2.5というクラス最高の明るいレンズが採用されている。テレ端でF2.5はかなり驚異的な明るさと言えよう。 イメージセンサーは、有効画素数1,000万画素 1/1.63型の高感度CCDセンサーを採用することで、余裕のある描写と高感度耐性を向上させている。手ブレ補正は、このイメージセンサーをシフトするタイプのCCDシフト式手ブレ補正が搭載されている。

撮影画像形式は、JPEGの他にRAWデータの撮影も可能で、作品作りのための素材データとしても使うことができる。RAWデータは最大8コマまでの連続撮影が可能で、高速タイプのSDHCカードであれば、あまり待つこと無く撮影を楽しむことが可能だ。

動画は、HD(1280×720ピクセル 30フレーム)とSD(640×480ピクセル 30フレーム)のAVI Motion JPEGデータが撮影できる。撮影時間はHD画質で約7分、SD画質で約14分まで記録可能だ。動画の撮影は、背面にある専用のボタンを押すだけなので、モードを切り替えすること無く素早く撮影を開始することができる。

OLYMPUS XZ-1 広角28mm側 絞りF2.8 シャッタースピード1/400秒 ISO 100 焦点距離28mm
OLYMPUS XZ-1 望遠112mm側 絞りF3.2 シャッタースピード1/400秒 ISO 100 焦点距離112mm
OLYMPUS XZ-1 すっきりとした色合いなので扱いやすい 絞りF6.3 シャッタースピード1/800秒 ISO 100 焦点距離28mm

クリエイティブ

さて、XZ-1は”Creative”カテゴリーの名にふさわしく、様々なクリエイティブな要素が満載となっている。

デジタル一眼カメラでお馴染みのアートフィルターや、積極的に色やコントラストを作り込めるiAUTOなどはもちろんだが、なんと言ってもZUIKO品質のレンズi.ZUIKO DIGITALレンズが素晴らしい。

F1.8-2.5という明るさは、光量が足りない室内撮影時に重宝するのはもちろんだが、F1.8のボケの素晴らしさを評価したい。正直、コンパクトデジカメでAPS-Cやフルサイズ級の一眼レフカメラ並のなめらかなボケ味に驚いた。

カチっと写る最新のレンズらしい描写と同時に、光学レンズ独特の甘さも少し残した様な、柔らかくとろけるボケのさじ加減が絶妙だ。

ただ単に技術だけで設計した明るい優等生なレンズなのではなく、人間味あふれるという表現が当てはまる様な、日本人好みの描写をする贅沢なレンズが搭載されている。

OLYMPUS XZ-1 マクロ撮影時の大きなボケの演出も簡単だ 絞りF1.8 シャッタースピード1/640秒 ISO 100 焦点距離28mm
OLYMPUS XZ-1 一眼レフ並の綺麗なボケが秀逸 絞りF2.5 シャッタースピード1/400秒 ISO 100 焦点距離112mm
OLYMPUS XZ-1 風情が写る不思議なカメラだ 絞りF1.8 シャッタースピード1/400秒 ISO 100 焦点距離28mm
OLYMPUS XZ-1 枝のボケ具合で立体感を演出できる 絞りF1.8 シャッタースピード1/1250秒 ISO 100 焦点距離28mm
OLYMPUS XZ-1 ハイスピードシンクロにもオートで対応できた 絞りF8 シャッタースピード1/250秒 ISO 100 焦点距離28mm

レンズ交換が出来ないコンパクトデジカメこそ、アートフィルターによる個性作りはありがたい。F1.8-2.5という明るいレンズではあるが、ボケ具合を作品に盛り込める巨大なセンサーのデジタル一眼レフに比べると、XZ-1を含むコンパクトデジカメの被写界深度はかなり深く、露出と構図というある意味、写真的な2次元要素でしか作品作りをすることができない。

その単純な写真空間に新たな次元を追加するのがアートフィルターだ。アートフィルターを搭載することによって、コンパクトデジカメであるXZ-1は新たな表現力を得ることとなった。

アートフィルターは、モードダイヤルをARTのポジションにしフィルター効果を選ぶわけだが、XZ-1はコントロールリングでメニューを呼び出すこと無くフィルター効果を変更可能となった。このコントロールリングによる変更のおかげで、XZ-1はアートフィルター搭載機種の中で一番の操作性の良さとなっている。

OLYMPUS XZ-1 青のインパクトも良い アートフィルター:ポップアート 絞りF4.5 シャッタースピード1/800秒 ISO 100 焦点距離28mm
OLYMPUS XZ-1 原色系が少なくても色でメリハリが出せる アートフィルター:ポップアート 絞りF4.5 シャッタースピード1/1250秒 ISO 100 焦点距離28mm
OLYMPUS XZ-1 光が飽和したまぶしい景色の強調にも使える アートフィルター:ファンタジックフォーカス 絞りF5 シャッタースピード1/1000秒 ISO 100 焦点距離28mm
OLYMPUS XZ-1 フィルムのような粒状感が雰囲気を出す アートフィルター:ラフモノクローム 絞りF4.5 シャッタースピード1/1000秒 ISO 100 焦点距離28mm
OLYMPUS XZ-1 MFでわざとピンボケにしてトイフォト感を演出 アートフィルター:トイフォト 絞りF5 シャッタースピード1/1000秒 ISO 100 焦点距離28mm
OLYMPUS XZ-1 手前のボケを作るためにジオラマで撮影 アートフィルター:ジオラマ 絞りF5 シャッタースピード1/800秒 ISO 100 焦点距離28mm
OLYMPUS XZ-1 何気ない風景がドラマチックになる楽しいフィルターだ アートフィルター:ドラマチックトーン 絞りF8 シャッタースピード1/1250秒 ISO 100 焦点距離28mm
OLYMPUS XZ-1 メタル部分の質感が予想以上に良く出た アートフィルター:ドラマチックトーン 絞りF8 シャッタースピード1/1250秒 ISO 100 焦点距離28mm

メカニカルな操作感、そしてデザイン的にも洗練されていて、クリエイティブ性もあるXZ-1は長く使っていけるコンパクトデジカメと感じた。

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[ Category:OLYMPUS & OM SYSTEM | 掲載日時:11年05月31日 10時30分 ]

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