【マップカメラ情報】Nikon AF-S 50mm F1.8G レポート
バリエーション豊富な50mm
6月2日、ニコンより超音波モーターを搭載した大口径単焦点レンズ「AF-S NIKKOR 50mm F1.8 G」が発売されました。50mmの単焦点レンズといえば、2008年12月により口径の大きい「AF-S NIKKOR 50mm F1.4 G」を発売している同社ですが、それ以前の絞りリングを搭載したDタイプレンズの「Ai AF Nikkor 50mm F1.4D」「Ai AF Nikkor 50mm F1.8D」も引き続き発売されており、マニュアルフォーカスレンズの「Ai Nikkor 50mm F1.2S」「Ai Nikkor 50mm F1.4S」の2種類を加えると、50mmレンズだけで6種類ものバリエーションが揃った事になります。さすがに6種類もあると、どのレンズが良いのか正直悩むところでありますが、新規光学設計を採用したという「AF-S NIKKOR 50mm F1.8 G」には最新機種ならではの魅力がいっぱい詰まっていました。
小型軽量ながら驚愕の高性能
開放F値を1.8に抑えたことで、先のF1.4Gと比べ95gも軽量化されたレンズは、持った瞬間その軽さに驚かされます。しかし重さ以外の外観はほぼ一緒。F1.8Dレンズでは省略されてしまった距離計窓も同レンズでは残されており、エンブレムを見なければ、見間違えるほどよく似た仕上がりで、ホールド感の良さにも驚かされました。
付属のフードを装着すると小型軽量ながらも、大口径レンズならではの迫力が現れ、フルサイズのカメラに装着しても見劣りしません。オートフォーカスの速さや、ピントリングの使いやすさも素晴らしく、F1.4Gの約半分の価格で購入できるのかと思うと、このレンズのコストパフォーマンスの良さが一際目立ってきました。
単焦点ならではの美しい描写
試写を行っての感想は「開放からシャープな描写」この一言に尽きると思います。開放時は若干光量の落ちが感じられたものの、コントラストがはっきり描写されるので、立体感ある写真に仕上がります。
最短撮影距離は他のAFレンズと同じ45cm。被写体に寄って生まれるボケはとても柔らかく、さすが大口径単焦点レンズと思わせてくれるものでした。APS-Cサイズのデジタルカメラで使用すれば焦点距離は75mm相当、ポートレート撮影にも最適な中望遠レンズとして使える魅力ある1本と感じました。
Nikon AF-S 50mm F1.8 G 詳細
レンズ構成 | 6群7枚 |
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絞り羽根枚数 | 7枚(円形絞り) |
最小絞り | 16 |
最短撮影距離 | 0.45m |
最大撮影倍率 | 0.15倍 |
フィルター径 | 58mm |
最大径×長さ(mm) | 72×52.5 |
質量 | 185g |
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■作例写真 撮影機材:Nikon D700 +AF-S 50mm F1.8 G
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