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【マップカメラ情報】【カメラの日ブログ】 受け継がれるコンテッサ

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11月30日はカメラの日!!
マップカメラでは、11月30日まで、カメラの日に因んで、
スタッフ愛用のカメラを紹介していきます。

本日は個人的に思い入れのあるカメラ「コンテッサ」についてご紹介します。

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コンテッサ(Contessa)はドイツの老舗にして最大のカメラメーカー
であったツァイスイコン社(Zeiss Ikon)が1950年に発売した
カメラです。イタリア語で伯爵夫人を意味する名称は、
同社と1926年に合併したコンテッサ・ネッテル社の名に由来して
いると思われますが、その名の通りコンテッサはとても品のいいカメラ。
左右を見事にシンメトリックにしたデザインも然り、前蓋を起こして
レンズを固定する際の”かっちり”感などの操作性も然り。
しかもF2.8の高級レンズテッサーが搭載されていて描写力も
折り紙つきの高品位さです。

コンタックスでツァイスレンズの虜になっていた私に、ある日父が
「こんなカメラもあるぞ」と何気なく出してきたのがコンテッサでした。
私はそれまで他のカメラには全くと言っていいほど興味がありません
でした。父も壊すからという理由で自分のカメラは一切触らせてくれ
ませんでしたが、ツァイスの描写に陶酔していた私を見て、父もたまらず
ツァイスレンズが付いているからとコンテッサを譲る気になったようです。

レンズ部が収納され、金属の箱のような物体に、初めどうしたものかと
戸惑ったことをよく覚えています。父に使い方を指南してもらい、まず
何より古いカメラの操作方法に目を見張りました。また、適度に手に
馴染む丸みを帯びたフォルムとコンパクトなのにずっしりした重量感に
感激しました。掌からコンテッサの良さが伝わってきたと言っても
言い過ぎではありません。

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後で知ったことですが、コンテッサはその時すでに他界していた私の
祖父が愛用していたカメラでした。40代半ばころの祖父が誇らしげに
胸にコンテッサを下げている写真を見たことがあります。父がなかなか
触らせたがらなかった本当の理由はそこにあったのだと思いました。

肝心の搭載レンズテッサーの写りはと言えば、半世紀前のレンズにも
関わらず切れ味が鋭くてまだまだ現役。特に白黒で撮った時の程よい
コントラストと階調再現には余裕すら感じさせるものがありました。
祖父もきっと半世紀前に同じようにモノクロ写真を楽しんだのだろうと
思うと感慨深いものがあります。

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ライカを代表とする機械式フィルムカメラは親から子へと受け継いでゆける
稀有な道具ですが、ライカ以外にもまだまだ代々受け継いでいって欲しい
カメラが沢山あります。
私にとってのコンテッサのように、父や祖父と感動や記憶を共有できるカメラを
一人でも多くの方に使っていただけたらと思います。

マップカメラでは同機種を以前にもブログで紹介していますので
ご興味のある方は⇒コチラ

もご覧下さい。

コンテッサの在庫は⇒コチラ

コンテッサを含む機械式フィルムカメラについてはお気軽に
2号店2階(03-3342-3382)までお問い合わせ下さい!

[ Category:etc. | 掲載日時:11年11月26日 20時45分 ]

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