こちらが、「ニコンSP」（1957年発売）ですね。大きなファインダー窓が
目を引きますね。

そしてこちらが、「ニコンF」（1959年）です。
三角のペンタプリズムが特徴的です。　

それぞれニコンレンジファインダー機、ニコン一眼レフ機を代表する
発売当時の最高峰モデルです。
そしてこれらには、似ているところがいくつもあります。
下の写真をご覧ください。

八角形のボディ、シャッタースピードダイヤル、シャッターボタン、
巻上げレバーの配置もそっくりですね。
「ニコンFのシャッターボタンって押しにくい位置にあるなぁ」
と思った方もいらっしゃるはず。
実は、「SP」と同じ配置にして、2台を同時に使用しても
違和感が無いようにしていたんですね。

ボディ下面も似ています。裏蓋ロックレバーもそっくりです。
ミラーボックスが入った分、「F」のほうが幅広になっています。
レンズも、距離リングや自動絞り機構を組み込んで
「F」のほうが若干大きくなっています。

「ニコンSP」と「ニコンF」では、外から見たのではわからない
共通の技術や共通の部品が多く使われているのです。
レンジファインダー機から、一眼レフ機と変化していく過程で、
まったく異なるカメラになったメーカーもありますが、
「普遍のFマウント」のニコンらしさを感じますね。

ニコン一眼レフは、持っているけどレンジファインダーは、未経験という方
一度ニコンレンジファインダー機を手にとって見てください！
「SP」と「F」は、あの独特の巻上げ感もそっくりですよ。

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