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【マップカメラ情報】これは遊べる!Lensbabies「レンズベビー3G」

→レンズベビーのレンズ

 この「レンズベビー」は、レンズの光軸をずらすことによって、画面の中に流れるようなボケをつくるのが、最大の特徴です。光軸をずらす機能は、アオリ撮影の一種で、「チルト」といわれるものに相当します。

 チルトといえば、手前から奥まで絞りを絞り込まずにピントを合わせることもできるアオリですが、このレンズベビーでは、レンズの周辺で収差が激しくでるようになっているため、チルトをしても(相当絞らないと)手前から奥までピントを合わせることはできません。レンズベビーの搭載レンズも、全てが「流れるようなボケ味」のために、特別に設計されたレンズとなのです!

→使用インプレッション

 レンズベビー3Gには、アオリ量を微調整するレバーが3つ付いています。これ、当初は、正直「アオリの微調整なら90度おきに4本いるんじゃないかな」とも思いました。しかし実際に使ってみると、なるほど、3本がいい!

 これは、大判カメラで精密に計算され尽くした絵作りをするためのものではなく、むしろユニークな写真を楽しむ、偶然性発生マシン。そもそも搭載されているレンズが一般のレンズとは逆に、収差がでるように作ってあるところからしてフツーじゃないんです。

 レバーが3本であるがゆえに、適当にひねれば計算できない予想外のボケが醸し出されます。現代のカメラからはすっかり排除されてしまった「偶然性」を大きく撮り込むことができる!それだったら、この必要最低限の本数3本のほうが、操作が楽々。

 しかし、よく見てみると、レバーの位置は工夫された配置になっており、縦位置のときには、アオリの知識に基づいた計算しながらの絵作りがしやすい配置とになっている。また、レンズ位置のロックをかけるボタンもちょうどシャッターを押す指がかかる位置で、これまたいい感じ。

 あと、絞りが交換式となっている点がもう一つの特徴。絞り板自体をなんと磁気で固定。その交換も、付属のマグネットでくっつけてつまみ上げるという、これまたユニークな方式。全ては、「ユニークな画像を得るため」に「偶然性が拡大するような方向」で作られているアイテムなんですね。

 確かに、レンスベビーは、いろんな意味で異形のレンズではありますが、最先端のカメラではほとんど失われてしまった、偶然の楽しみを拡大させるアイテムとして、いろいろな知恵と工夫が詰まったレンズなんです。

付属の絞り板と交換用具

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レンズベイビー 3Gによる作例:

あまりアオらないで撮影してみました。かなりしっかりしたレンズコーティングが施してあり、レンズ枚数が少ないこともあって、かなりヌケのよい画像が得られます。いわゆるトイ系とはレベルの異なる描写力です。 平板な印象になりがちなオールオーバーな構図でも、このレンズの特殊能力により、ダイナミックな作図が可能です。うーん。これは、ちょっと極端に流しすぎたかも。しかし、簡単に流れ具合を調整することも出来ます。 レンズベビーは、そのアオリの機能によって、写真の中のポイントを際立たせることが出来ます。搭載レンズの特性により、画面の角の方は、画が流れがちにはなっていますが、このアンテナの辺りまではピント合わせが可能です。

応用編:

最近流行の「ミニチュア風の写真」にチャレンジしてみました。

 開放のままだとボケが多すぎるので、絞りの選択がポイントのようです。

レンズベビーG3では従来のレンズベビーと異なり、アオリ位置の固定と調整が出来るようになりました。こんな写真をとるときは、数カット微調整しながら撮って、後でその中からチョイスする撮影スタイルがおすすめ。

 実際の、本城直季さんらの作品などで見られる「ミニチュア風写真」は、レンズベビーではなく大判カメラで精密な計算によって撮影されていますが、レンズベビーでもこんな感じで撮影できちゃうんです。

 もちろん、レンズ位置を固定しないアドリブ撮影でも、偶然性満載で十分楽しめます。

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[ Category:etc. | 掲載日時:07年04月23日 16時00分 ]

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