【Nikon愛】不変のマウント
「ニコンの魅力は?」と聞かれたら、真っ先に思いつくのが不変のFマウントではないでしょうか?
不変のFマウントのおかげで、今でもマニュアルカメラが残る凄いメーカーです。
私がカメラデビューしたのはニコンF4が発売された1988年。
フラッグシップのF一桁機もAF化された、まさにカメラの主流がMFからAFへ切り替わった時期でした。
ライバル各社がAF化を進める際にマウントごと一新したのに対し、ニコンはMF時代から続くFマウントをさらに進化させていきます。
そんなAFカメラの黎明期にに面白い製品がありました。その製品の名は「AFテレコンバーター TC-16AS」。
1.6倍のテレコンバーター内にAF駆動レンズを搭載し、マスターレンズをリアフォーカシングをすることで、現存のMFレンズをAFレンズにしてしまうという代物です。
今まで培ってきたMF資産を捨てた他社をあざ笑うかのような製品に「ニコンって凄い」と感動したのを今でも覚えています。
最新カメラに慣らされた今、改めてこのテレコンを使ってみると遅いピント合わせに不満も感じますが、最近視力が落ちてきている筆者にとっては心強い機能です。
さらにレンズ固有の最短まで寄っても、テレコンのピント合わせ機能でもう一歩寄れるというおまけ付きで、楽しさも広がります。
Ai24mmF2sが38mm相当の画角に。
当時レンズが望遠側にシフトするのに抵抗がありましたが、APS-Cやフォーサーズサイズのデジカメに慣らされたおかげか、逆に使い勝手が良く感じるから不思議です。
強烈な逆光で絞ったら、想像以上にシャープな描写でビックリ!
25年以上、我が家に住み着いている相棒も最近は防湿庫の片隅で置物と化していました。
久しぶりの使用にまだ動くのか心配でしたが、なんの問題もなく作動しました。さすが丈夫さにも定評のあるニコン製品です。
このテレコンは急激に進むレンズのAF化により、F4とF-501の2機種にのみ対応してわずか数年で消えてしまいました。
それでもMFからAFへのつなぎ役としての功績は大きかったと思っています。
そして今もなお続くMFとの共存には驚くばかりです。
AF / MFで撮り比べてみるのも楽しいですよ!!
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