【Nikon愛】3種類のフォーマット
現在ニコンからは、センサーサイズの異なる3種類のレンズ交換式デジタル一眼カメラが発売されています。
135フォーマットの画角とボケ味、高感度、広ダイナミックレンジ性能を求めた35mmフルサイズのFXフォーマット。
機動性、操作性と画質のバランスを重視したAPS-CサイズのDXフォーマット。
スピーディーなパフォーマンスと、ボディだけではなくレンズも小型軽量化した1インチサイズのCXフォーマット。
それぞれに魅力を感じる素晴らしいラインアップです。
センサーサイズが異なるとレンズの画角に差が生じるため、それぞれに撮影用途に合った画角のレンズを用意しなくてはならないという不便さもありますが、統一マウント採用(CXフォーマットのみ要マウントアダプター)のニコンなら、1本のレンズで3通りの画角が楽しめるといった逆の発想が成り立ちます。
そこで今回は、ボディ1台に対してレンズ3本という組み合わせではなく、レンズ1本に対しボディ3台という形で撮影に挑戦してみることにしました。
今回チョイスしたレンズは「AF-S Micro 60mm F2.8G ED」。
小型軽量のCXフォーマットのカメラに装着してもバランスを損なわない小型軽量サイズで、描写力に定評のあるマイクロレンズです。
まずはセンサーサイズによる画角差の確認から。
FXフォーマット60mmの画角(Nikon D4 +AF-S Micro 60mm F2.8G ED)
DXフォーマットでの90mm相当の画角(Nikon D7100 +AF-S Micro 60mm F2.8G ED)
CXフォーマットでの162mm相当の画角(Nikon 1 V2 +AF-S Micro 60mm F2.8G ED +マウントアダプターFT1)
見事1本のレンズで、標準・中望遠・望遠と3段階の撮影が可能になりました。
先日のファームウェアの更新で画像の鮮鋭感、立体感が向上した「D4」。FXフォーマットの大きなボケ味で被写体をグッと持ち上げています。小雨が降り始めたウエットな空気感など質感描写も素晴らしいです。
今回使用した3機種の中で最高画素数を誇る「D7100」も素晴らしい描写です。花びらのグラデーションなど細部までよく写っています。
CXフォーマットの「Nikon 1 V2」も大健闘。ボケの中に少しザラザラとしたものも感じれますが、メインの被写体は細部までよく描写しています。なにより162mm相当の焦点距離で20cm前後まで寄れるのが凄いです。
と、まあ「ズームレンズ使えばいいのに…」と思うような馬鹿な実験も、重い機材にへこたれずチャレンジするのが私のメーカー愛です!!
ニコンデジタル一眼カメラのショッピングは > こちら