【Leica愛】 メガネッ子は、いかがですか?!
今回ご紹介するのは、こちら。
ライカM3 + ズマロンM35mmF2.8眼鏡付 です。
M型ライカのボディの中で、最もファインダー倍率の高いM3(0.91倍)は、
50mmのフレームがファインダー画面いっぱいに表示されます。
50mmよりも広角のレンズを使用する場合、通常は外付けファインダーをストロボシューに付け、
ピントはボディ側ファインダーで合わせ、写る範囲を外付けファインダーで確認する手順になります。
でもライカの使い手には、35mmを標準レンズとして愛用する人も多いし・・・
そんなわけで、M3発売と同時期の35mmレンズに採用されたのが、この眼鏡付レンズです。
ズミルックスM35mmF1.4、ズミクロンM35mmF2、ズマロンM35mmF3.5、ズマロンM35mmF2.8と
35mmの眼鏡付は4種類あります。
ボディに装着すると、ファインダー窓と距離計窓の前にレンズが付き、
50mmフレーム枠が35mmの画角範囲を示すように、見える画角が調整されます。
分厚いレンズが前にくる為、ファインダーのクリアーさは若干落ちます。
おまけに無理やり画角を広げている為、ゆがみも生じてしまいます。
…でもメリットも。
通常M3ボディのファインダーは最短が1m、眼鏡なしズマロンの最短も70cmですが、
この眼鏡付レンズを使えば、M3でも65cmまでの近接撮影が可能です。
M3ボディの最短1mで撮るとこんな感じ。
そしてこれが、眼鏡付レンズの最短65cm。
日頃、M3の最短1mに苦汁をなめてきた方々も、これなら満足いただけるのでは…
そしてそして何より、レンズを装着した時のこの顔立ち!
う~ん、ラブリ~!!
街中でこのお顔は、みんなの注目を集めること必至!
先述のように、眼鏡付ズマロンには、開放値がF2.8のほかにF3.5のものもあります。
どちらのレンズにも固定ファンがいて、人気を二分していますが、
容姿のうえでは、上級クラスのズミルックスやズミクロンと同様の無限遠ストッパーを備えたF2.8の方が、
より洗練された印象を受けます。
無限遠にセットしたときの「カチッ」という音に、ズキュンときてしまいます…
気になるレンズの描写ですが、上に掲載した写真のように発色に派手さはなく、地味な印象。
開放時のボケもオールドレンズ特有の乱れが出ています。
とはいえ、同時期のズミルックスM35mmF1.4のような暴れるようなボケではなく、
ちょっとワサワサしている程度で、おとなしい印象。
場面や被写体を選ぶ必要なく、常用レンズとして使用できると思います。
…いうなれば、おとなしくて、クラスでそんなに目立つわけではないけど、
気になりだしたらついつい目がいってしまうような存在。
そんでもって、ちょっとした仕草に心奪われちゃって、
「この子の本当の魅力をわかるのは、僕だけだぁ!!」みたいな…
……すみません、熱くなりすぎました…
というわけで、この春かわいい眼鏡付ズマロンを付けて、街に繰り出してみては!
なお、今回名前の挙がった眼鏡付の35mmレンズは、
機構上、眼鏡が付いた状態でファインダー内でのピント合わせが可能なように
調整されていますので、眼鏡を外してしまうとピント合わせができません。
「眼鏡を外すとその下に、誰も知らない意外な素顔が…」なんて、
マニアックな妄想を抱いていた方、残念でした。
(私もそれを知って大いに残念がった一人ですので、よくわかります…)
ズマロンM35mmF2.8眼鏡付の在庫状況は⇒⇒⇒コチラ
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《写真と文章:ニョロ》