今年を振り返ってみて、是非皆様にお使いいただきたいレンズは何かと考えたのですが、
やはりザ･レギュラースタンダードＬレンズたるEF24-70mm F2.8LII USMをご紹介したいと思います。

このEF24-70mmというズーム域は無理のない、俗に言う光学3倍ズーム。
本当に素晴らしい絶妙なズーム域。
このレンズは、広角から標準、さらには中望遠まで
1本でカバーし、さらに開放付近では素晴らしいボケが
期待できます。まさに走行守の3拍子揃ったレギュラーレンズ。
ボケ描写は、EF70-200クラスの望遠レンズのような大きなボケは
表現できませんが美しいボケ、ワイド端の絶妙な周辺光量落ち、
特有の歪曲収差。
慣れてくると補正するのももったいないと思えてくるような
感覚に陥ってきます。

評判の良かったI型をブラッシュアップしたものの、SWCもISも搭載せずに10年振りにリニューアル。
発売当初はISやSWCが無くて残念という声が聞こえておりましたが、今はそのトータルバランスとパフォーマンスで、スタンダードＬに定着しております。

I型と比べて15％も軽量化して、鏡筒もスリムに変身し、
さらに圧倒的な高画質を実現した、プロ御用達、スタンダードズーム。
これこそ、今年最も安定感のあったキヤノンレンズだと思います。