【Leica】 今こそ、M(typ240)
伝統の距離計を搭載したまま、ライブビュー撮影が可能となった『Leica M typ240』
ベルギーに拠点を置くCMOSIS社製2400万画素CMOSセンサーを
富士通とライカの共同開発による画像処理システム「LEICA MAESTRO」で制御。
初代ライカデジタルであるM8から頑なに貫いてきたCCDセンサーから、CMOSセンサーへの変更。
画素数のアップは、解像感を高めることに確実に貢献している。
連続撮影可能枚数は3コマ/秒。
従来のM9系ボディの2コマ/秒と比較すると、スペック上は大差が無いように感じるかもしれないが、
処理能力の飛躍的な向上により、バッファの消費に起因する撮影の中断とは無縁となった。
マルチファンクション・ハンドグリップMを併用すれば、テザー撮影も可能となり、“仕事で使えるカメラ”にもなり得るだろう。
M9から受け継がれたCCDセンサーに拠る発色とはまた違う、ニュートラルでヌケが良い画像チューニングは、
今迄国産のデジタルカメラに慣れ親しんだユーザーにも親しみやすい印象だ。
2014年6月27日付でリリースされたファームウェア「Ver. 2.0.1.5」において、
・赤色のみだったフォーカスピーキングの表示が赤/青/緑から選択可能
・ライブビュー撮影時にデジタル水準器を表示可能
・露出補正の操作性向上
等々、当初は少々使いにくさを感じていた部分に、続々と梃入れがなされた。
“デジタルカメラ”として大変使いやすく高機能となった『Leica M typ240』
M8に始まるCCDセンサー搭載機とは「似て非なるもの」と言えよう。
中古の在庫も充実してきた今。
長く付き合え、所有欲も満たせる“逸品”をお探しの方にお勧めのカメラだ。
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