【マップカメラ鉄道倶楽部RailMap】コリドラスの夏休み旅行記(その1)
2007年9月、ちょっと遅めの夏休みをいただき北海道まで行ってきました。
日頃の行いのせいか、台風9号による悪天候と重なってしまったため、当初の撮影予定を大幅に変更する事になってしまいましたが、それでも何カ所か道内を廻ってきましたので、コリドラスの旅行記を数回に分けて掲載させていただきます。
まずは今年の7月にリニューアルオープンした「小樽市総合博物館」から。
運河で有名な北海道小樽市。この運河の北端にある「手宮」という場所に小樽市総合博物館はあります。
かつて小樽交通記念館という名前で営業していましたが、来場者が少なく昨年3月に閉館してしまいましたが、今年の7月に他の博物館と統合して、再び営業を開始しました。
広大な敷地内にかつて北海道で活躍していた列車が多数展示してあります。
本館のテラスから見る景色はまるで鉄道模型をみている様な感じです。
小樽駅から路線バスで「手宮」へ。静かな街の中に立つ小さな入口は危うく見逃して迷子になるところでした。
(写真左上:博物館入口(手宮口))
そして、いざ中へ…。夏休みの終わった平日と台風接近とあって園内はなんとも寂しい限り。
(写真右上:手宮口より車両展示広場)
考え方によっては、写真が撮りやすくて良かったのですが…。
C12形蒸気機関車(写真左上)、ED75電気機関車(写真右上)。
かなり古い車両が海に近い場所に展示されているということもあり、保存状態はあまり綺麗とは言えません。
キハユニ25形郵便荷物普通車(写真左上)〜キハ56形急行車(写真右上)
しかし、車内はもちろん運転席の中にまで入る事ができるのはちょっと嬉しく思えます。(写真左下)
蝋人形で当時の郵便仕分作業の再現も。人気の無い車内を進んでいくと突然現れるのでかなりびっくりします。(写真右下)
また、北海道の鉄道資料館ということもあって、除雪車も多く展示されています。
(写真左:キ1567、写真右DD14)
静態展示の他に明治42年に製造された蒸気機関車の動く姿を見ることができます。
写真は転車台で向きを変えるアイアンホース号。今でも客車を引っ張って園内を走っています(乗車無料)。
博物館は北海道の鉄道発祥の地である旧手宮線手宮駅跡を利用して作られました。
手宮線は明治13年に新橋〜横浜、大阪〜神戸に次いで日本で3番目、北海道初の鉄道として手宮〜札幌間で開業しました(昭和60年に廃線)。
一方、手宮駅は小樽港から北海道で採掘された石炭を運び出す中継駅として発展しました。
敷地内には北海道における鉄道開通起点を示す「ゼロ・マイル・ポイント(写真左)」が、そして博物館のすぐ側には廃線跡(写真右)が続いています。
この他にも、現存する日本最古の機関車庫(写真左)や蒸気機関車の部品展示資料館(写真右)を見ることができます。
博物館本館内では明治18年から活躍した「しづか号」(写真左)や、昔の時刻表(写真中)、船に石炭を移す為の高架桟橋の資料(写真右)など、北海道の鉄道史を学ぶにはとてもとても参考になる物が数多く展示されています。
小樽の観光スポットの北一硝子やオルゴール館など他の施設と比較するとかなり地味ですが、観光ガイドブックには載っていないちょっとマニアックな観光をしてみたいという方は、足を運ばれてはいかがでしょうか。
なお、冬期は屋外展示を見ることができないそうですのでご注意を。
(使用機材:Nikon D200+TAMRON AF17-50mmF2.8XR Di II)
つづく