8月9日ライティングセミナーを開催しました(クリップオンストロボ編)
2014年8月9日(土)、杉並区の「ニッシンセルフスタジオ」にて、フォトグラファーの上田 晃司先生をお招きして、ライティングセミナーを開催しました。
今回のセミナーは午前の部と午後の部の2部構成で、午前の部ではクリップオンストロボを使った撮影を勉強します。
まずは、午前の部の様子を紹介いたします。
ニッシンジャパンさんにはスタジオ以外にも沢山のクリップオンストロボを用意していただきました。
まずはニッシンジャパンの國頭さんに本日の使用機材「Nissin Di866 MarkII」の使い方を説明いただきます。
Di866 MarkII大光量のガイドナンバー60に加え、ハイスピードシンクロにも対応(Canon/Nikonのみ)した多機能ストロボは、液晶モニターに表示されるカラーアイコンがとても分かりやすく、初心者の方にも使いやすいストロボです。
今回のセミナーでは触れませんでしたが、キャッチライト用のサブ発光部も搭載しており撮影の幅が広がります。
ストロボの設定方法を学んだ後、上田先生にストロボ撮影のコツや注意点、より効果的に光を操るROGUE(ローグ)のストロボアクセサリーを紹介いただきました。
講義の後はいよいよお待ちかねの撮影タイムです。
近くの公園に移動し、先ほど教わった日中シンクロ撮影の実践からスタート!
natsuさん(写真左)と前浜瞳さん(写真右)にモデルをつとめていただきました。
日中シンクロで大切なのが被写体と背景の明るさのバランス。今回はマニュアル調光での撮影としました。
屋外は光が回っているので基本的にはISOは最低感度でok。
被写界深度の深さを絞りで決めたあとに、背景の明るさをシャッタースピードで、ストロボの届く範囲となる主被写体(今回はモデルさん)の明るさはストロボの光量と撮影距離で調整していきます。
この辺りは夜景をバックにストロボで人物撮影をする際などにも活きるポイントです。
今日は曇りでしたので光のコントロールがしやすく、カメラのシャッター幕の同調限界である1/200~320秒のシャッタースピード(機種による)に固定した上でストロボの光量で主被写体と背景の露出差を出しやすい状況でした。
とても日差しの強い日などは同様の感覚では白とびを起こす可能性もあります。
そのためND(減光)フィルターを装着するか、ハイスピードシンクロに対応した機材を使うと絞りを開いて使うことができます。
画像がすぐに確認できるデジタルカメラの利点を生かして、ストロボの光量を調整しながら最適な明るさを探して撮影を重ねます。
レフ板にバウンスさせることで、屋外でも光を柔らかく照射することが可能です。
こういった使用をする際にはレフ板はハンドル付きのものをお選び頂くと角度がつけられ自由度が増すそうでおすすめです。
カメラの内蔵ストロボをマスターにして、クリップオンストロボを別方向からスレーブ発光させるなど、いろんな撮影スタイルを教えていただきました。
光の角度を少し変えるだけで陰影による演出が大きく変わるストロボ撮影では、同じ様に撮ってもイメージが大きく変わるので、他の方はどう撮れたのか?気になる様子。皆様頻りに意見交換をされていました。
空模様が怪しくなってきましたので、再びスタジオに戻り今度は屋内での撮影です。
黒背景と白背景の2つのセットが用意され、それぞれに前浜さんとnatsuさんがスタンバイ。
まずは基本的なオンカメラの状態でストロボ発光部を天井に向け、天井にて光を反射・拡散させる天井バウンスなどで撮影。
その後最初の講義でも紹介された「ROGUE Flash Bender」で光をコントロールしながら、いろんな撮影に挑戦していただきました。
ROGUEのFlash Bender(フラッシュベンダー)には様々なサイズのものがありますが、基本的にはフレキシブルに折り曲げが可能な白色の反射板のようなもです。
筒状に丸くすることでスポットライトのように光を当てたり、光を拡散させるディフューザーを合わせることで発光面を大きくしソフトボックスとして使えたりなど応用の利く優れものです。
送風機を使って髪の毛を泳がせるシーンでは、シャッタースピードではなく光量が重要になるとの事。ストロボ撮影の奥深さを感じました。
カメラの高感度性能が向上しストロボを使用する機会がめっきり減ってしまいましたが、今回のセミナーを通じて、作品作りの上での光の演出の重要性を改めて認識することができました。
皆様も是非ストロボを使った撮影に挑戦してみてはいかがでしょうか。
陰影を自在に操る事ができるようになったら、さらに作品の幅が広がることでしょう。
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さてこの後は午後の部。
Profoto製のモノブロックストロボ撮影で本格的なライティングを学びます。
午後の部の模様は>>こちら