【マップカメラコレクション】アンジェニューのレンズ
35mmの1眼レフカメラが誕生した頃、それまでに作られていた焦点距離の短いレンズをそのまま1眼レフに使用した場合、ミラーがレンズに衝突してしまう為一眼レフカメラの機能を充分に活用できなかったそうです。
その頃フランスにあるレンズメーカー、アンジェニュー社が1つのレンズを発明しました。それは、レンズの前群に大きな凹レンズを置きバックフォーカスを長く取る事によってレンズの実際の焦点距離よりも後ろに結像させるもので、レンズの特性上鏡胴が望遠レンズのように長くなりますが1眼レフで広角レンズの使用を容易にしました。このレンズは「焦点の後退」という意味で「レトロフォーカス」という名前が付けられました。この名称はアンジェニューの商標だったのですが、現在ではこのタイプのレンズの総称として使われています。 アンジェニューのレンズは様々なレンズマウントを持ち、ライカスクリューマウント、プラクチカマウント、エギザクタマウント、アルパマウント、ニコンFマウントやオリンパスOMマウント等ほかにもいっぱいありますが、数が少ないのかあまり市場に顔を出さないレンズでもあります。もともと映画撮影用レンズが専門だったこともあるせいかまるで昔のフランス映画の様な描写をします。開放での撮影では特に現代のレンズでは味わえない独特の描写・発色をし、決して万人ウケするわけではないですがハマルとクセになるレンズだと思いますよ。 ANGENIEUX関連商品は→こちら
|
|