【Leica】クラシックな中望遠レンズ Elmar M90mmF4
今回は、Mマウントの中望遠レンズ「エルマー90mmF4」を紹介します。
1931年にバルナック型ライカ用L(スクリュー)マウントで登場し、
ライカM3が発売されるとM(バヨネット)マウント版もラインナップされました(1954~1968年)。
固定鏡胴のものは、スリムで軽量(295g)で扱いやすく人気がありました。
レンズ部を取り外し、アダプターを併用することで、ヴィゾフレックスII型、III型で使用することができます。
指定レンズフードは、12575(IUFOO)です。
細身の鏡胴と基部のグッタペルカが個性的ですね。ライカMPとのバランスも思いのほかいいです。
固定鏡胴と同時に沈胴式タイプも発売されました。沈胴式はLマウントにはありませんでした。
レンズ構成は、共通(3群4枚構成)ですが、重さは、340gあります。
最大の特徴は、携行時に沈胴させコンパクトに収納できるところです。
また、直進ヘリコイドなので鏡胴が回転せず、絞り操作が楽に行えます。フードは同じ12575(IUFOO)です。
沈胴式の望遠レンズは珍しいので、コレクションにも最適です。
レンジファインダーのライカでは、望遠レンズは敬遠されがちですが、どのレンズも高性能です。
試してみる価値は、大いにあると思いますよ。ポートレートにも適した焦点距離ですね。