【Leica】 金曜フードショー☆第11回 FIKUS ズームフード
みなさん、こんにちは「金曜フードショー」へようこそ!
レンズフードは、フレアやゴーストなどの原因となる有害光のレンズへの入射を防ぐためのものですが
レンズフード自体がコレクションの対象にもなっています。
このコーナーでは、実用的なものや変わった形のものなど多種多様なレンズフードを取り上げていきます。
今回紹介するのは、FIKUS(12530)ズームフードです。
ズーム? そう、長さが変化するフードなのです!
このフードは、径の異なる二つの筒からできていて
内側の筒に刻まれた焦点距離目盛に合わせて外側の筒を移動し、ネジで固定するようになっています。
レンズへの取付けは、「押しネジ式」です。
一番伸ばした望遠側と短くした広角側では、長さに16.5mmも差があります。
この奇抜な構造により、一つのフードで多数の焦点距離のレンズに対応することが出来るのです!
対応するレンズは、エルマー35mmF3.5 と指定フィルターが36mmかぶせ式(A36)の50~135mmです。
※写真をクリックすると拡大表示します。
一番短くしたときに、エルマー35mmF3.5とヘクトール50mmF2.5、ズマール50mmF2に対応します。
その他のレンズの時は、刻まれた目盛にそれぞれ合わせて使用します。
1933年~1965年まで造られたこズームフードには、多くのバリエーションが存在します。
内側の筒のレンズ名の刻印が、「Elmar」だけのもの、「Elmar」と「Hektor」のもの、さらに「Summar」が加わったものなど。
また、内筒がニッケルメッキ仕上げの物、シルバークロームのものなどがあります。
↓こちらは、エルマー35mmF3.5に取付けました。ずいぶん長いのですが、四隅はケラれません。
(ズマロン35mmF3.5では、ケラれてしまいます)
このエルマー35mmF3.5と一番上のヘクトール135mmF4.5には、イマレクトファインダーを組み合わせてみました。
この大きなファインダーは、視野を35mm、50mm、90mm、135mmに変化させることができるので
FIKUSズームフードと相性が良いと思います。
ひとつ持っていれば、いろいろなレンズに使えてたいへん便利!
なのですが、ちょっと重たいのです。
いや~フードってほんとにいいもんですね!