【CONTAX】 EOSで楽しむPlanar T*100mm F2 MM
「プラナー」と聞くと柔らかな描写をイメージする方も多いと思います。
しかしこの「Planar T*100mm F2 MM」は少し違った印象でした。
ピント面から遠ざかるにつれて、なだらかに溶けてゆくようなボケ味。
焦点距離100ミリで開放F2という大口径がもたらすボケは想像通り大きいですが、
ピントの合った所は開放でもしっかりと解像し、被写体の質感を捉えています。
発色のよさもプラナーの良さのひとつです。
デジタルカメラに装着した場合、撮影後に彩度を調整することが可能ですが、
レンズ自体が捉えた色の情報量が豊かである程、
撮影後の補正もより繊細に行うことができるはずです。
そして、この質感。立体感。
欧州育ちの優美な曲線に貼り付く光、そしてメタリックなパーツの触感、
秋空の下に停められた車の冷たいボンネットの温感まで、
プラナーが捉えた情報が写真の中に臨場感として凝縮されます。
100ミリという画角のレンズを持ち歩く事によって、
視線はいつもより遠くへ投げるように。
F2という明るさで、ほの暗い路地裏ショットも楽々こなせます。
シャープな解像感と柔らかなボケ感が共存するこのレンズ。
この二つの個性の境界線を行き来するように絞り環を回せば、
いつしかこのレンズの虜になることでしょう。
貴方もクラシックなMFレンズで、じっくりと秋の気配をつかまえてみませんか?
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そして今回用いたカメラボディは「Canon EOS 5D Mark III」。
少々大きめのボディサイズですが、レンズを装着してみると、
サイズ感がちょうどいい感じ。
フルサイズセンサーがオールドレンズの旨味を余すことなく記録します。
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