オールド・レンズ・デイズ - Canon FD55mm F1.2 S.S.C. ~カラー編~ –
デジタル一眼と相まった時、どの程度対応できるのかなどをお伝えできればと思います。
みなさん。F1.2の世界を少しだけ想像してみてください。
そして、今お持ちのレンズラインナップの中に
《F1.2 大口径レンズ》が加わったら、
これからの写真ライフはどう変わりますか?
ファッション誌に載っているような魅力的な写真を撮影できるかもしれません。
ご自身のSNSにボケを生かした素晴らし写真を掲載し高評価されるかもしれません。
そんなことを想像できてしまうレンズが40年以上前に発売され今も、
銘レンズとして高い支持を集めています。
では、まずは写真をご覧ください。
《カラー写真での使用感は?》
ピントの芯も掴みやすく純粋で素直なボケもさることながら、
全体的に自然な発色は好印象。
ボケを綺麗に表現することができるので、ポートレート撮影にも最適です。
また、隅々までしっかりとしたシャープさと絶妙なコントラスト、
そしてどことなく柔らかな、そしてどこか暖かさを感じらる写りは
オールドレンズならでは。
そして夕方から夜、暗い室内を撮影する場合に大口径ならではの恩恵が受けられます。
その場の雰囲気をそのまま切り取ることができるのは、雰囲気を重視する撮影に最適です。
《操作感と印象》
Canon FD55mm F1.2 S.S.C.を初めて持ったときの重量感は忘れることができないでしょう。
きっと誰しも思う《ガラスが詰まっている》感覚。
そして絶妙なピントリングの操作感。
絞りは最小F1.2から最大F16までゆっくり動かすごとのに、
目の前の世界が刻々と変化していく様は楽しい以外ありません。
今回は、ファインダーの搭載されていないSONY NEX-5Nで撮影しましたが、
ファインダーを覗きながらの撮影は言葉にならないほどの感動を覚えます。
《機材に関して》
今回使用したデジタルボディはSONY NEX-5Nにkiponのマウントアダプターを使用。
レンズの焦点距離が55mmですが、NEX-5NのセンサーがAPS-Cなので
35mm換算で約82.5mm相当の焦点距離になります。
【Canon FD55mm F1.2 S.S.C.】
1973年(昭和48年)に発売されたCanon FD55mm F1.2 S.S.C.は、
FD55mm F1.2にS.S.C.(スーパー・スペクトラ・コーティング)を施したことで、
全体的なカラーバランスやヌケの良さ、忠実な色再現に優れたレンズに仕上がっています。
《仕様》
発売年月: 1973年(昭和48年)3月
レンズ構成:5群7枚
絞り羽根枚数:8枚
最小絞り:16
最短撮影距離(m):0.6
最大撮影倍率(倍):0.109
最大径x長さ(mm)x(mm):75.8 x 52.5
フィルター径(mm):58
質量 565g
発売時価格 50,000円
※キヤノンカメラミュージアムから参照
《NEXT》
モノクロ編と雑学をご紹介していきます。
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