Kenko Zeta Quint C-PLを試してみました
Kenkoのフラッグシップフィルターの「Zeta Quint」シリーズに待望のサーキュラーPL(C-PL)フィルターが登場しました。
「Zeta Quint」シリーズは業界最高クラスの超低反射を誇る「Zeta」を
強化ガラスとジュラルミン枠でさらにタフネスに進化させたモデル。
フィルターによる画質への影響もゼロに近く、強固な構造からレンズ保護にも最適です。
早速、新フィルターの効果を試してみましょう。
【PLフィルター無し】
【PLフィルター使用】
まずはPLフィルター効果の代表例、青空の色を濃くする「色彩コントラスト」を試してみました。
その効果は一目瞭然です。真夏の空はスモッグがかかり黄色味がかることもありますが、
そんな心配も必要ないくらい高いコントラストを披露してくれました。
強い日差しの影響で百日紅の花は照明を当てたかのように輝いていますが、白トビを起こすことはありません。
日陰部のコントラストも高く葉脈もよりクッキリ確認でき、明暗差が大きな被写体でも優れた低反射であることがわかります。
【PLフィルター無し】
【PLフィルター使用】
もう一つの効果の代表例、水面やガラスの「反射除去」のテストもご覧のとおりです。
水面に反射する鴨の顔が消え、まるで空中に浮いているかのように見えます。
左:【PLフィルター無し】 右:【PLフィルター使用 +1.0補正】
今度はフィルター効果で空の青が濃くなる事を計算してフィルター装着の際、1段プラス補正して撮り比べてみました。
空は似た明るさになりましたが、スカイツリーの鉄柱やヒマワリの花など細部をよく見てみると
反射が抑えられている分コントラストが高くなり、PLフィルターを装着した方が立体感が強調されているように見えます。
使用機材:Nikon D810 +AF-S 24-70mm F2.8G ED +Kenko Zeta Quint C-PL
最後に高層ビルの展望台から日没の空を撮影しました。
PLフィルター効果のおかげで窓ガラスの反射を気にせず、沈む夕日の明かりと夜景の灯りを絶妙なコントラストで捉えてくれました。
ZetaのPLフィルターは、他のPLフィルターと比べ透過光量が約1EV明るいのでオートフォーカスも快適。
夜間でも明るいファインダーでピント確認ができました。
右側が「Kenko Zeta Quint C-PL」。1EV明るいというのが一目で分かります。
他にも水滴や汚れが付きにくいダストフリーコートで、フィルターとしての使いやすさも抜群です。
そして忘れていけないのが「Zeta Quint」の高い堅牢性です。
プロテクトフィルターと異なり付け外しの頻度が多いフィルターは衝撃を受ける機会も多くなります。
強度の高いジュラルミン枠なら変形の心配も少なく脱着もスムーズです。とても理にかなった組み合わせと言えましょう。
拘りを感じるKenkoのフラッグシップフィルター、ぜひ一度お試しください。