レス・ポールという名の惑星
Gibson Les Paul Standard
ギブソン レス・ポールモデルは1952年に発売された
ギブソン社初のソリッドボディ・エレクトリック・ギター。
ジャズギタリストのレス・ポール氏のアーティストモデルとして開発された。
21世紀の現代においてもエレクトリック・ギターの完成形のひとつとされている。
レス・ポール氏のサインがシルクスクリーン印刷されたヘッドストック。
メイプルトップ、マホガニーバックのラミネート構造のボディー。
バインディングの隙間からトップのメイプル層が覗き見える。
板材から切り出されたピックガードはブラケットによってボディーから浮いた状態で固定される。
2つのピックアップに対応した2ヴォリューム、2トーンのコントロール。
「トップハット」と呼ばれる帽子型のコントロールノブ。
透明のプラスチックの裏側からゴールドに着色されている。
樹脂製のジャックプレートは経年劣化で割れてしまうものも多い。
個別のイントネーション調整が可能なABR-1ブリッジとアルミテールピース。
全ての金属パーツにはニッケルメッキが施される。
トップのメイプル材はセンターで貼り合わされ、ホログラムの様な杢が浮かび上がる。
画期的なノイズキャンセル構造のハムバッキング・ピックアップは1957年から採用された。
ヘッドストック裏面。クルーソン・デラックスのチューナー。製造番号がスタンプされている。
「グリーン・キー」と呼ばれるアメ色のツマミ。光に透かすと薄く透けている。
ネックは柾目に木取られた1ピースマホガニー。
ヘッドストックに角度が付けられテンションを得ている。構造上非常に脆い部位でもある。
指板に縁取られたバインディングはフレット縁まで成形されている。
ボディバックのマホガニー。大きく流れる板目に取られた1ピース材であることがわかる。
ネックジョイント部。ネックヒールは厚みがあり、ややエッジが立っている。
コントロール・キャビティ内部。「バンブルビー」と呼ばれるコンデンサーが使用されている。
ブラウンレザーのハードケース。
付属のタグ類。
ボディに縁取られたチェリー層が褪色した「レモンドロップ」と呼ばれるカラー。
トップのメイプル材はブリッジを頂点になだらかなカーブが削り出されている。
板目のメイプルトップに「フレック」と呼ばれる褐色のすじが表れている。
ローズウッドの指板にアクリルのディッシュインレイ。
見る角度や光の加減で変化する天然の杢目が美しい。
全体像。どこかが変わればすべて崩れてしまいそうな完璧なバランスに見える。
レス・ポールというギターは「奇跡の惑星(ほし)」なのかも知れない。
「今年は暖冬」とは言われているものの、やはり冬は寒い。
あまりに寒いのでうっかり30枚も写真を撮ってしまった(そして休日が終わろうとしている)。
30枚といえば、「マップカメラの中古品」のなかにも商品画像が30枚もあるものが存在するという。
お時間のある時に是非、探してみてください。
クラシックカメラなんかが割と怪しいです。
使用したカメラとレンズ
Nikon D3300
Nikon AF-S DX 35mm F1.8 G
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写真と文 THE 雨男(ストラト派)