【マップカメラ情報】Nikon D300 レポート
2007年11月23日に発売された、Nikonのデジタル一眼レフカメラの新製品D300の使用レポートをお届けします。
DXフォーマットのフラグシップカメラとニコンが言っていますが、私個人的にも『D200とどう違うのか』、『D2Xとどう違うのか』と言う点が気になっていました。
実際手に取った感じは、『この感じはD200かな・・・』と思ったんですが、ファインダーを覗き一枚撮影してみるとその違いがわかりました・・・確かにD200とは違います。
ファインダーの大きさ(ファインダー倍率約0.94倍、視野率約100%)と、オートフォーカスの速さ、シャッターのキレ(ミラーショックの抑え方)、シャッター音・・・一枚撮影するだけで、これだけの良い手応えがありました。
ニコンの物づくりの丁寧さが伝わってくるような、実に満足度の高いカメラです。
新開発の51点オートフォーカスは、『中央にだけクロスセンサーがあっても意味無いのでは・・・』と思っていたのですが、中央以外のフォーカスフレームでもしっかり迷わずピントが合います。
この精度のおかげで、新機能の3D-トラッキングAFが実に使える機能となっています。
3D-トラッキングAFは、捉えた被写体をシーン認識して前後の移動だけではなく、左右移動などを含めた立体的な移動を51点のAFフレームで捉え続ける機能なのですが、スポーツ撮影はもとより、フォーカスロックをして構図を変えるときに発生するコサイン誤差(AFロック後に、構図を変えるためにカメラを振ることによって発生するピントのズレ)も無く一番近いAFフレームがしっかりと被写体を追従します。
フォーカスフレームが増え、被写体を面で捉えるようになって使い勝手が向上したのがオートエリアAFモードです。
以前のニコン機では、フォーカスフレームとフォーカスフレームの間が広く開いていたのでなかなか使いこなしが難しい機能だったのですが、D300の場合は大雑把に被写体がフォーカスフレームに入っていれば、被写体を面で認識してピント合わせをしてくれます。
人物を認識してそちらを優先するようにプログラムされているのも使い勝手良いなと感じる点です。
気軽に撮りたいときなどはオートエリアAFモードがオススメです。
ISO感度1600の画質は、カラーノイズがそれ程気にならないクオリティーになっています。
D300は高感度もかなり使えます。
右の画像はRAWで撮影後ノイズリダクション、輪郭強調をOFFにした画像から切り出した等倍サンプルです。
今回は、SanDiskのUDMA対応コンパクトフラッシュカードExtreme IVを使用してみましたが、ロスレス圧縮RAWデータの書き込み時間が一枚一秒以下という超高速書き込み(※厳密に計測した訳ではありません)。
バッファ17コマが一杯になっても一秒以内に次の一コマが撮影可能で、ほぼ無限に撮れる感覚です。
通常の撮影(構図を決める、シャッターを押す、構図を決める、シャッターを押すと言う一連の動作)ではバッファが一杯になることは無いのではないでしょうか。
D300と一緒に、UDMA対応のコンパクトフラッシュカードがオススメです。
ライブビュー機能、アクティブDライティング機能などまだまだ盛り沢山で、全てを使いこなすだけで数年は楽しめそうなカメラです。
まさに、ベストバイな一台。