【EIZO】なぜ必要?モニターのキャリブレーション
「キャリブレーション」
この単語を耳にしたことがある方も多いかもしれません。
では、キャリブレーションは、なにをしているのでしょうか?
キャリブレーションすると、どんなよいことがあるのでしょうか?
意外と知られていない基礎知識をご説明します。
そもそも、「キャリブレーション」とは?
簡単に言えば、使用用途に適した明るさや白色などの「基準となる数値」に合わせて、モニターの表示を調整することです。必要なのは、調整したいモニターの他に、測色センサーとキャリブレーションソフトウェアです。
モニター上にRGBや白・グレーなどのテストパターンを表示させ、センサーがそれを読み取りながら「基準となる数値」との差を調整していきます。
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モニターは経年変化するから
実は、モニターは使っているうちに表示が変化していきます。
輝度(明るさ)は暗く、色温度(白の色)は暖色系へと変化していきます。
お使いのモニターを改めて確認してみてください。
使い続けていると気が付きにくいですが、以前よりも暗く、黄色く感じませんか?
そこで、元の状態に戻すために
定期的なキャリブレーションを行うことが重要となります。
ちなみに、常に安定した色を保つには、
200時間に1回(毎日7時間程度使用する方で1か月に1回程度)の調整がオススメです。
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モニターには個体差があるから
使用時間の違いによって、モニターごとに経時変化の量にも差が出ます。
また新品の製品でも、機種ごとに出荷時設定が違っていることもあります。
キャリブレーションによって
1つの基準に沿って合わせることが重要です。
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カラーマネージメントに必要な、正確なプロファイルを作成するため
「カラーマネージメント」を実践する場合、使用するモニターのプロファイルが必要になります。
「プロファイル」とは、『この色の時はこのように出力して表示をする!』という、
モニターの色についてのプロフィールのようなものです。
このプロファイルはキャリブレーションを実施すると作成され、パソコンに保存されます。
プロファイルをパソコンのOSに設定することで、
カラーマネージメントの精度を向上させます。
モニターとプリントの色が違う、ということでお悩みの方はいらっしゃいませんでしょうか?
例えば、モニターとプリントとのマッチングなんていうことも可能なのです!
※モニターとプリントとのマッチングには、環境光整備が必要です。環境光については、また別の機会にご紹介いたします。
- 経年変化したモニターを、元の状態に戻すため!
- 複数のモニターを、1つの基準に統一するため!
- プロファイルを作成し、カラーマネージメント・プリントとのマッチングを行うため!
以上が、モニターをキャリブレーションする理由です。
キャリブレーションの中でも、
より高精度な調整(ハードウェア・キャリブレーション※)に対応しているのが、
ColorEdgeでは、「ColorNavigator 6」という専用ソフトウェアで調整を行います。
※一般モニターとColorEdgeのキャリブレーションの違いについては、前回のブログをご覧ください。
オススメのCG2420(24.1型、1920×1200)は、
キャリブレーションに必要なセンサーが内蔵されたタイプです。
200時間に1回の再調整も、スケジュール設定しておけば自動で実施してくれます。
例えば、モニターとプリントの色が合わないと、何度も刷り直したり、
レタッチし直したり・・・と時間も、コストもかかり、何よりストレスとなりますよね。
手間なく簡単にキャリブレーションができるColorEdgeを使うことで、
撮影データを正しい色で確認でき、プリントとの色合わせも簡単に行えます。
あなたのフォトライフをもっと楽しく、ぐっと快適にいたします!