Sony α99II インタビュー【Part 5】
外観のデザインについてですが、“α99”のデザインは塊感のある“なで肩系デザイン”で、カブトガニのような堅牢さのあるデザインでした。頭頂部のステレオマイクが目立っていたのもポイントでしたね。今回はまたデザインの意匠が変わったように思いますがどういった経緯があるのでしょうか。 |
|
一眼レフカメラのデザインは、やはり光軸上に位置する光学ファインダーが大きな特長 になっています。ファインダー部の形状はとても象徴的で、一般的にカメラらしい形として認知 されてはいますが、こと収納性としての弱点もまさにこの出っ張りです。 “α99”は、フルサイズセンサーを搭載カメラに電子ビューファインダーを搭載するにあたり、光学一眼レフのテイストは残しつつも、ファインダー部分の高さを下げ、あらたなプロポーションを模索しました。そして“α99II”は、その考え方を更に進めたデザインとなっています。EVF を採用したことによるファインダー高のスリム化を意識してデザインを進めています。おっしゃる通り“α99”では一種 の塊感を意識しておりましたが、“α99II”ではさらに内部構 のスリム化によりさらなる小型化をしつつ、このカメラが体現するスピード性能を表現するため、シャープな形を取り入れた今回の形状に落ち着きました。
|
|
メーカーサイトの商品ページを見て「おおっ」と唸ったのが、レリーズボタンの“ストローク”深さの調整サービス(有償)ですね。私、結構ここにはこだわるタイプでして、他社製品の話になり恐縮ですがカメラによっては高速撮影用に“フェザータッチ”的な浅いストロークに変更をして頂いたり、縦位置撮影用のレリーズボタンと通常の横位置レリーズボタンとのストローク、感覚のギャップを埋めるために数万円の調整に出すことも多いです。今では多少妥協していますが、当時は若さでしょうか。(笑) |
|
はい、そうした熱心なお客様がレリーズのストロークに拘られることは、弊社の開発としても認識していたようで、“α99II”と、対応する縦位置グリップVG-C77AMのレリーズのストロークを有償で調整するサービスを、3月から開始させていただくこととなっております。 CP+2017のソニーブースでも、“α99II”のレリーズストロークを調整したサンプルを一部展示して、お客様にお試し頂けるように準備しております。流石に会場で調整はできないのですが、サンプルを確かめていただき、3月からのサービス提供開始時にソニーストアαPLAZAにカメラをお持ち込みいただければ、と思います。
|
“α99II”は、“α99”発売からの4年の間に開発されたデバイスを惜しみなく投入し、今できることを全て最高レベルで出来るように開発された、Aマウントのフラッグシップ機です。 徹底的に無駄を削ぎ落とすことで、従来の一眼レフカメラにおけるフラッグシップたる重厚感や実際に重さなどを感じる方向性とは違った、ソリッドな塊感を感じて頂けると思います。 コニカ・ミノルタから引き継いだ美しいぼけと解像感溢れるレンズと、4240万画素のイメージセンサーが生み出す精細感の共演。そして先進の「ハイブリッド位相差検出AFシステム」による高い動体追従性と精度。そうした要素を、CP+2017ではお客様にお試しいただける環境をご用意いたしました。 これまでαを使用してきてくださったお客様も、α99IIを知ってAマウントに関心を寄せてくださっている方も、是非とも一度手に取り試していただければ、と思います。
|