【SONY】二律背反
ボケ味と解像力。二律背反する要素を高い水準で纏め上げたソニー渾身の一石。
大口径標準ズームレンズFE 24-70mm F2.8 GM。
発売されてから2年ほど経過し、その間にFE 24-105mm F4 G OSSが発売され、更に今月末にはTAMRONから初のフルサイズのEマウントに対応した標準ズームレンズ28-75mm F2.8 DiIII RXD(Model A036SF)が発売となる。
徐々に選択肢が広がっていく中で描写の再確認をと思い、マップカメラ本館5F、ソニーフロアスタッフが撮影に臨んだ。
ss1/50 F2.8 ISO100 焦点距離47mm
2度目にはなってしまうが「ボケ味と解像力」の両立。これがこのレンズの最大の特徴であろう。
絞り開放から高い描写力を誇り、開放から使えるということは豊かなボケ量を得る事に繋がる。
ss1/30 F2.8 ISO400 焦点距離54mm
まずは2枚共に50mm付近の焦点距離での撮影となったが、中距離での立体感もとても良く出ている様に感じる。さすがに前後ボケ共に際立ったボケ味は難しいのか前ボケは少しうるさいように感じたが、それでも「この後ボケと比べれば」である。
ss1/250 F3.5 ISO125 焦点距離37mm
一度35mm付近まで引いてみよう。深度が欲しかったため少し絞り込んでいるが、線の細かい被写体でも破綻することなく描き切っている。
FE 24-70mm F2.8 GMというレンズの中ではこの35mm付近がもっとも美味しい焦点距離であるように感じる。
ss1/400 F2.8 ISO100 焦点距離67mm
次はテレ側に振って開放で撮影。24mm~70mmという焦点距離のレンズとしてはテレ側が弱点であり他の焦点域と比べると少し緩いため、F3.5ないしF4.0くらいまで絞ると細かい線までしっかりと描いてくれるようになる。
今回はボケ量を優先したかったため、敢えて開放を使っている。
ss1/125 F4.5 ISO200 焦点距離36mm
色味はZEISS銘のレンズと比べても少し落ち着いた印象を受けた。決して誇張することなくリアルにその場を切り取ってくれるが、どことなくエモーショナルに感じるのは豊かなトーンの成せる業だろうか。筆者お気に入りのショットだ。
ss1/10 F4.0 ISO1600 焦点距離24mm
線と形で画を作る。三脚がNGなシーンではこういった明るいレンズはありがたい。
自分の中での下限のシャッタースピードから決めて、ノイズを許容できるISOと、解像感/周辺減光を許容できる絞り値を決めていくのだが、このレンズでワイド端なら解放から1段絞りでも必要十分な解像をしてくれると判断したため、最後にISOを決める形で露出を決めた。
ズームレンズ毎に描写、重量、焦点距離と比較する要素は沢山あるのだが、どのズーム域を使っても妥協のない描写がこのレンズの最大の特徴だろう。
まさに、「G Master」の名に恥じないものであると感じた。
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マップカメラ本館5Fはソニー製品を中心に、更にCONTAXやMINOLTAなどのレンズも多数ご用意しております。
もちろんショーケース内の中古商品はお手にとってお試しいただけます。
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