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【Nikon】パンケーキニッコールで日常にスパイス

突然ですが皆様、パンケーキはお好きですか?
ちなみに、ここでいうパンケーキとは、もちろんレンズのことです。

私が愛してやまないニコンから発売されている、
Fマウントニッコールのパンケーキレンズといえば、
有名なものが、大きく分けて三つあります。

一つ目は、GN Auto NIKKOR 45mm F2.8
GNとは、ガイドナンバーの意で、
スピードライトのガイドナンバーにピントリングと絞りリングが
連動する仕様となっております。
仕様上、ピントリングの回転方向が一般的な
ニッコールレンズと逆方向となっています。

二つ目は、Ai NIKKOR 50mm F1.8S
1980年、国内で発売されたエントリー機種 Nikon EMに
最適化し展開するため、従来発売されていたAi 50mm F1.8を
薄型化したものです。

そしてもっとも後発なのが、2001年、FM3Aにベストマッチする
レンズとして発売された、Ai NIKKOR 45mm F2.8Pです。

Ai 45mm F2.8P

今回のスパイスで触れるのは、一番最後のAi 45mm F2.8Pです。

このレンズは、薄型レンズ御用達のテッサー型のレンズ構成で、
強すぎないシャープネス、そしてその薄型ゆえの機動性が魅力。
ちなみに、開放F値の後ろにある「P」とは、電子接点付きを意味し、
ニコンのMF専用レンズとしては珍しく、現行の一眼レフカメラに
付けた際、レンズ情報を手動で登録したりせずとも、
自動的にレンズ情報が連動される仕様となっています。
では、実際にどのような写りをするのか、ご覧ください。

Ai 45mm F2.8P
(D850 SS 1/8000, F2.8, ISO 800)

パンケーキレンズのメリットはやはりそのコンパクトさ。
鞄の中に忍ばせて、狙った瞬間を切り取る。
MFレンズの割にはバックラッシュ(フォーカスリングのあそび)が
比較的多いので、ピント合わせは多少癖がありますが、
開放で2.8なので、ピンボケを量産するということはありません。

Ai 45mm F2.8P
(D850 SS 1/1000, F2,8 ISO 64)

先述したGN 45mm F2.8などと比較すると、コントラストが高めで、
デジタルカメラにもマッチする、現代的な写りをします。

Ai 45mm F2.8P
(D810 SS 1/4000, F4.5, ISO 800)

少しオーバー目の一枚。
携帯性がいいので、いろんな場所に持ち出しました。
開放からしっかり使っていける印象があり、
安易に撮影しても、線が線として写り、
このような、造形的な撮り方をしたくなります。

Ai 45mm F2.8P
(D810 SS 1/8000, F5.6, ISO 800)

撮ってみると、45mmという焦点距離は
実に自分の中で、腑に落ちるなぁ、と感じます。
広すぎず、狭すぎず、ちょうど良い。
もしかしたら、普段の生活の中での、
意識的な視界に近いのかもしれません。

Ai 45mm F2.8P
(D810 SS 1/3200, F2.8, ISO 800)

コントラストは高いのですが、
シャドーは比較的に粘る印象があります。
周辺はわずかに減光があり、また、かなり流れます。
最短撮影距離も決して近いというわけではないのですが、
ボケは綺麗で、なだらかです。

Ai 45mm F2.8P
(D810 SS 1/500, F2.8, ISO 200)

このレンズは、長所ばかりが目立つ、
優等生レンズというわけではありません。
使いづらい部分も多少ある、というのが、正直な感想です。
ですが、この愛らしいルックスと、特有の描写性能が、
Ai 45mm F2.8Pをなんだかいとおしく感じさせます。
そして、条件がそろったとき、予想以上の写真が仕上がってくる。
この感覚が、楽しいのです。
あえてレンズの味、とは言いませんが、長所と短所が折り合って、
私にはちょうどいい塩梅の、個性のあるレンズと感じます。

あなたのお散歩の相棒として、お手持ちのラインナップに
加えてみるのはいかがでしょうか。

▼今回使用したカメラとレンズはこちら▼

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[ Category:Nikon | 掲載日時:18年07月25日 16時30分 ]

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