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【Nikon】Nikonの話~ Fマウントをかるーく振り返ってみる話(ボディ編)

NikonのミラーレスカメラZ7に続きZ6が発売されました
Zマウントは口径55mm、フランジバック16mm
システムとしてレンズの設計に大幅に余裕のできたZシステムの将来性は本当に大きなものがあると思います

Zマウント Fマウント

とはいえ59年の歴史を積み重ねてきたFマウントは今の高画素時代にも対応する素晴らしいシステムとなっています
現行で一眼レフカメラを利用される方にも高いレベルでその性能を約束しているものですので
今からカメラをはじめるかたでも不安なく使用いただけると思います
ただ、以前、Fマウントシステムのレンズ側からの紹介をさせていただいたときにも書きましたが
マウントの基本構造は変えずにいろいろと機能を追加しており
物理的に装着できなかったり、機能制限があったりと複雑な経緯をたどっているので知らない人にはかなりわかりにくくなっています。

今回は紹介の第二弾としてそのFマウントシステムをボディ側から簡単に紹介していきたいと思います
こちらも以前と同じく現行のNikonデジタル一眼レフカメラを前提でなるべく見た目にわかりやすく大雑把にわけて掲載してみようと思います。
内容的にはNikon Fマウント初心者の方向けのものとしたいので可能な限り簡素にかるーく紹介してみたいと思います

まずは現行のカテゴライズから大きく3種類に分けて紹介します
いわゆるフラッグシップ~ミドルクラス・ミドルクラス(APS-C機・DX)・エントリークラスを言われる機体では同じFマウントでも機能・機構に違いが生じています

ここで大きく注目すべき点は3箇所になります
露出計連動レバー・AFカップリング・最小絞り設定警告レバーこの部分がそれぞれ異なった個所となります

まずミドルクラス以上でフラッグシップ機に代表されるマウントには露出計連動レバー・AFカップリングがマウントに搭載されています

D4s

露出計連動レバーはマウントを正面から見て右上の部分に可動式のレバーが見えるのがそれにあたります
この部分にレンズ側の露出計連動ガイドと言われる場所が露出計連動レバーに引っかかるようになっており
レンズの絞りを機械的・物理的に伝えるようになっています
だから現行のデジタル一眼レフカメラでもフィルム時代のAiとAi-s形式のMFレンズを使用することができるのです
ただし、非Aiと呼ばれるさらに古いレンズではおなじFマウントでも物理的に破壊してしまうので装着してはいけません
D90・D300sの頃までは比較的明確にクラスごとに分かれていたのですがそれ以降だとAPS-C機フラッグシップ機の不在等がありクラスによる判別があいまいになっていましたがD500(APS-C機フラッグシップ)の登場により現行のAPS-C機(DX)ではクラスごとにはっきりと分かれるようになっています。
フルサイズ機はすべてこのタイプです。

D4s

さらにAFカップリングが搭載されている(ボディ側にモーターを搭載していることも意味します。)のでレンズにモーターを搭載していないAFのみの表記のレンズでもAFが作動します。

D4s

これらを平たく言うとフィルム時代のAiとAi-s形式のMFレンズから現行のAF-Pまでの型式のレンズは全て作動することになります。
最もレンズの受容の幅が広い形式といえます。

次にミドルクラス(APS-C機・DX)の型式についているものです。
現行ではD7500 ただ一機となっています

D4s

AFカップリング・最小絞り設定警告レバーが搭載されたものです。
ちなみに最小絞り設定警告レバーはボディ側から絞りをコントロールする場合、レンズが最小絞りにセットされていなければならない為、それを識別するのに必要な機構です。

最小警告レバー

AFレンズで絞り管のついたレンズの絞りを動かすとErr表示が出るのもこれがあるからです。

この組み合わせだとフィルム時代のAiとAi-s形式のMFレンズは露出連動できないので装着できても絞りの情報が伝わらないのですが
AFのレンズならば全部対応する型式ということになります。
以前のミドルクラスのD90以前では最小絞り設定警告レバーが円周方向スライド式(レバーは倒れない)なのでAiとAi-s形式のMFレンズの装着は問題ありませんが非Aiのレンズを装着すると物理的に壊してしますので装着できません。
ところがD7500は押し込む型式になっているので装着するだけならば問題ありません。
隠れた改善点ではないかと思います。

そして、最後のエントリークラス 現行のD5000・D3000系統にあるものです。
最小絞り設定警告レバーのみが搭載されたものです。
但し最新のD3400等ではそれも省略されています。

D4s
D3400

こちらはレンズにモーターが搭載されたものしか作動しないという限定された型式になります。
機能制限がもっとも大きい型式ではありますがD7500と同じく最小絞り設定警告レバーが押し込む型式になっているので露出の連動を考えなければ非Aiのレンズを装着できる点は魅力かもしれません。

そして現行のデジタルでは唯一非Aiのレンズを装着できて露出も手動ながら連動できるのがDfになります。

D4s
D4s

露出計連動レバーが可倒式になっているので非Aiレンズを装着しても破損せず絞り管で絞りを決定した後、ボディに手動で絞りを入力することによって露出を反映することができます。

マウントの機能を3つに絞って文章に起こしてみたのですがそれだけでも細かくなってしまいます。

Nikon Fマウントの性能を十全に楽しみたいと思われる方は上記の点を注意してお楽しみください。
ややこしくてわからないと思われる方はとりあえずAF-S・AF-Pレンズをデジタル一眼レフで使用していたければ運用には何の問題もありません。

Nikonのレンズを新旧含めて幅広く楽しみたい方は上記の特徴を踏まえて、ボディの運用をしてみてください。

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[ Category:Nikon | 掲載日時:18年11月28日 22時05分 ]

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