【CarlZeiss】Batis 40mm F2.0 CF
α7RIII + Batis 2/40 CF
ss1/1250 F2.0 ISO100
CarlZeissがリリースする「Batis」シリーズから5本目となる「Batis 2/40 CF」が発売になりました。
まず目を見張るのは40mmという焦点距離。昨今では様々なメーカーからリリースされるようになった焦点距離ですが
一般的にはこの辺りの焦点距離で言うともう少しワイドに振って35mm、もしくはもう少しテレに振って50mmというのが定番どころだとは思うのです。実際使ってみると非常に使いやすい画角なのですが、恐らくは同社製レンズや純正レンズのラインナップを鑑みての40mmなのでしょう。それにしても定番どころを外すのはチャレンジングだなあと感じました。
今回はこの40mmという渋い画角にF2.0という明るさ、更には最短撮影距離24cmと数字だけ見ても魅力的なレンズ。
短時間ではありますが撮影に及んでまいりましたので、ご覧ください。
α7RIII + Batis 2/40 CF
ss1/60 F2.0 ISO800
型式に「CF」と入っていますが恐らく「CloseFocus」の略式なのでしょう。
前述しておりますが本レンズの最短撮影距離は24cmという事で、テーブルフォトなどでも気軽に使っていけるレンズとなっております。フローティング機構が搭載されているので近接撮影でも乱れることなく安定した描写性能を発揮してくれました。
α7RIII + Batis 2/40 CF
ss1/80 F2.0 ISO100
この日は生憎の曇り空でしたので、ローライトな環境下での撮影がメインとなっています。ご了承ください。
かなり露出を切り詰めての一枚。こういったシーンではレンズ側の性能が足りていないと濁った雰囲気になってしまうと思うのですが、Batis 2/40 CFはなんのそのといった様子。静謐な空気がその場を満たしているようなワンシーンになりました。
センサーも一助を担っていると思うのですがシャドウもとても粘っています。
α7RIII + Batis 2/40 CF
ss1/250 F2.0 ISO100
ボケの感じを見てみたくてふすまの端にピントを置いて一枚。
F2.0と大口径なレンズになりますので軽く距離を離しても宇十分なボケ量が得られますが、前後共に嫌味のないボケ味だなあと感じます。
α7RIII + Batis 2/40 CF
ss1/50 F2.0 ISO100
α7RIII + Batis 2/40 CF
ss1/60 F2.0 ISO100
またしてもローライトなシーンですが、より明暗の描き分けの分かりやすいモノクロで。
白と黒でパターンになっていると思うのですが、よく見ると沈んでいる黒の方まで染みなどの模様もしっかりと描き込んでいます。
α7RIII + Batis 2/40 CF
ss1/60 F2.0 ISO100
ハイコントラストな一枚になっていますが、丁度中間トーンにあたる床の質感がとてもよく出たなあということで採用。
これがCarlZeissの言う「マイクロコントラスト」の高さなのでしょうか。つるんとした光沢は素足で歩くとこの時期はひんやりしていそうです。
踏み締めるとぎいぎいと鳴き、少したわむ。そんな記憶を呼び戻す質感描写は根源的な性能の高さあってこそ。
α7RIII + Batis 2/40 CF
ss1/320 F2.0 ISO100
次回は晴れの日に撮影に臨みたいものですが、これだけ豊富なトーンを見せられてしまうとコントラストの低くなる曇りの日でも十分に楽しめてしまいます。
他のBatisシリーズ同様、防塵防滴に配慮したシーリングもありますのでこれからの時期天候が優れないシーンでも安心して使っていけるレンズです。
今回はこの辺で。
|
|