【PhaseOne】更なる進化を遂げた超高画素Phaseone XF IQ4
皆様いかがお過ごしでしょうか?
前回ご紹介したPhaseone IQ3 Trichromaticは
非常に大きな反響を頂き、ありがとうございます!
なかなか見ることのできない1億画素機の写真というだけあって
多くのお客様にその衝撃が伝わったと思います。
そして昨年発表され、更なる高画素化を行ったPhaseone IQ4。
なんと今回、PhaseOne Japan様から貴重なこのボディと
Schneider 40-80mm LS F4.0-5.6+120mm LS F4.0 macroレンズをお借りして
“1億5000万画素”の世界をご紹介!まだ日本にも数台しか無いとの事。
重量的にも、精神的にも持つ手が震えてきます。
IQ3から更に5000万画素という増え方に筆者も驚きました。
1億画素から1億5000万画素は一体どのように変わったのか…
実際に撮影データを見ながら確認すると非常に大きな変化があります。
まずはSchneider 40-80mm LS F4.0-5.6の撮影画像から!
今回もオリジナル解像度での掲載を行なっております。
ご鑑賞の際は回線速度の安定した環境でご覧ください。
お借りして真っ先に浮かんだ場所がココ。
六本木ヒルズの展望台は屋上のヘリポート部分まで開放されている為、
東京を自分の目でしっかりと見ることができる数少ないスポット。
冬だけあって冷たい風が突き刺さる状況の中、撮影しました。
実際にご覧いただくとあらゆる情報が緻密に描かれた俯瞰風景は衝撃を受けます。
続いて屋内展望台から。
屋内なので窓越しに三脚設置や反射防止策等全く行わず、
反射を最小限に抑える角度を探して撮影。
俯瞰写真といえば筆者は真っ先に松江泰治氏が思い浮かびます。
非常に精緻に整えられた上空写真。正確に撮影した無機質さに加えて
「上空から全てが暴き出される暴力性」を孕む写真の恐ろしさ。
前回に続き、また貴重な体験となりました。
1億から1億5000万画素の変化。
それはディテールの違和感が全く感じられないこと。
前回のIQ3ではややシャープネスが強い印象を受け、細かい部分の
線描写がやや硬く見える場面もありました。
しかし1億5000万画素になった事で細かい線描写がスムーズになり、
線と線の連なりに違和感を全く感じません。
従来ならしっかり対策をしないと細かい情報が消失する場面です。
しかしIQ4なら全く情報が損なわれず、しっかりと記録されます。
この日は曇だった為、狙い通りのイメージを捉える事ができました。
そしてPhaseoneといえば広大なダイナミックレンジ。
敢えてアンダーな露出に設定しました。
上空にある僅かでありながらも強い夕日の光が差す街の風景。
階調豊かに表現できるのは中判センサーの特筆すべき部分ですが
ほぼ645フルサイズのIQ4はその受容範囲も桁外れです。
ちなみにこの40-80mmは現行レンズの中でも屈指の大きさ。
重量も1860gと標準ズームとはもはや言い難いほど…
筆者愛用のハスキー三脚の雲台に正位置で固定できず、
雲台を横に回転して撮影を行いました。
続いてはSchneider120mm F4 LS macroによる静物撮影。
IQ3 Trichromarticの記事で本当はご紹介したかったマクロ撮影。
新しくなったIQ4で撮影し、編集中に驚きの連続でした。
流石に645フルサイズセンサーでの開放は被写界深度が
想像以上に薄く、絞っても周辺がどうしてもボケてしまう為
撮影意図を明確にした上での使用が問われます。
かなり絞り込んでの撮影。
ここまで来るとまるで「目の前にそのものがある」ような状態。
Schneider 120mm LS F4 Macroの能力も非常に高い水準にあります。
しなやかな線で細かく、ボケ味も素直な描写は静物から
ポートレートまでしっかり対応できる「決めの1本」。
今回IQ4システムになり、メディアがXQDカード+SDカードに。
1億5000万画素ともなると読み出しスピードも高速なメディアに。
インターフェース部分もIQ3から更にシンプルで直観的なものに
進化しています。
非常に凝縮した内容でお送りしたPhaseOne IQ4。
1億画素から1億5000万画素になって何が変わったのか?
少しでも感じて頂けたら幸いです。
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