【Leica】私のライカライフ ~ライカの魔法~
2月20日にライカブティックMapCamera Shinjukuはオープン6周年目を迎えます。
お客様の日頃のご愛顧に感謝の気持ちを込めて、様々なキャンペーンを行っております。是非とも、お楽しみください。
さて、6周年記念ブログも三本目となりました。今回は私、Yが私のライカライフを語らせていただきます。
どうぞ、最後までお付き合い下さいませ。
私がライカを知ったのは、マップカメラに入社してからになります。
それまでは、「ライカ」と言うメーカー名を知っているだけでした。
正直な所、今でもライカの事をちゃんと知っているのかと聞かれれば、そうではないと思います。調べても調べても、奥の深さに驚くばかり。そんな私がライカライフを語るのは、少し気が引けてしまいます。
ですので、この連載三本目に関しては、「これから始まるライカライフ」というイメージでお読みいただければと思います。
そして、そのこれから始まるライカライフの第一歩として
Leica M10、ズミクロン M28mm F2.0 ASPH.とアポテリート M135mm F3.4 を使用して撮影に挑んで参りました。
この機材選択がなかなかに蕀の道だと気づくのは、ロケ地に到着してからになります。
普段からライカをお使いの方ならばご存じだと思いますが、Leica M10のファインダー倍率は0.73となっております。
それ故、28ミリのレンズで構図を確認するのは、眼鏡をかけている私には辛いものがありました。それでも何とか構図を決め、シャッターを切って…。そして吐き出された画は、私の作画意図を完璧に汲み取ったものでした。
渋みのある発色、周辺部の歪みの少なさ、そして特徴的な周辺光量落ちも相まって、昼下がりの漁師町の静まり返った様を見事に再現しております。
この独特の空気感と、確かな性能に裏付けされた描写力にすっかり心を奪われ、夢中になってシャッターを切りました。
まるで絵画のようなこの写りを、私は「ライカ節」と名付けました。
きっとこの素晴らしい魔法にかけられて、皆ライカを、ライカの世界を求めるのでしょう。
ここでレンズをアポテリート M135mm F3.4. に変更。茨の道、第二楽章が始まりました。
レンジファインダー機で望遠レンズを使用し、開放でピントを合わせるのは非常に大変でした。「絶対に大丈夫」と確信しても、ごく僅かにピントがずれているのです。でも、不思議なことに嫌な気持にはなりませんでした。既に私も、ライカの魔法にかかっていたからです。「何度か繰り返せば、必ず良い画が撮れる」。遠い昔、少年時代に感じたキラキラした胸の高鳴りが、私を突き動かしていたのです。
この写真が撮れた時、おもわず「やったあ!」と声が出てしまいました。池に写った神殿のような建造物。
この日は風が強く、雲も多かったのでピント合わせをしているうちに水面の反射が無くなってしまったりと、大変でした。
普段使用している一眼レフでは、ここまで粘らなかったと思います。これもライカの魔法、なのでしょうか。
黄昏時の繊細な光を掬い取るのが、楽しい。
深夜のもの寂しさを写すのが、楽しい。
なんかもう、持っているだけで、楽しい!
初めてちゃんとM型を使用したこの日は、非日常の連続でした。
大口径単焦点の開放f値を使用しても、ほぼ必ず合焦する一眼レフを
常用している筆者としては、まずもってレンジファインダーでのマニュアルフォーカスが新鮮です。
手振れ補正や画像自動補正を駆使し、「全てが完璧」であることを求めている普段の写真体験。
それとは違う、「そのファインダーに映るもの」をありのまま気取らず写し込む事…。
被写体のありのままを、飾らずにフレームに閉じ込める。
あなたも、ライカの魔法にかかってみませんか?思いっきり!
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