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【SONY】影を求めて Light and Shadow

SONY α7RⅢ+Voigtlander MACRO APO-LANTHAR 110mm F2.5 E-mount
SONY α7RⅢ+Voigtlander MACRO APO-LANTHAR 110mm F2.5 E-mount
焦点距離:110mm 絞り:F2.5 シャッタースピード:1/1250秒 ISO:100

『影を求めて~Light and Shadow~』

『撮影』   

「光」あるところには必ず「影」があります。「影」という言葉はネガティブなイメージを抱きやすいこともあり、ついつい「光」の方に注目しがちではありますが、今回は「影」に注目して、「影」を追い求めて、品川駅周辺を歩きました。

使用機材は「SONY α7RⅢ」
「Voigtlander MACRO APO-LANTHAR 110mm F2.5 E-mount」
「Voigtlander NOKTON 40mm F1.2 Aspherical E-mount」

撮影設定はJPEGエクストラファイン、各種レンズ補正は全て“切”、クリエイティブスタイルは「白黒」コントラスト+3シャープネス+3の設定です。後処理などは一切行っていません。

1枚目の写真はベンチに座り、膝の上にカメラを置いた状態で撮影しています。置きピンで、チルト液晶を傾けて、行きかう人の足元を狙いました。110mmという画角が丁度良く画を切り出せました。靴が地面に着くか、着かないかという印象的な瞬間が非常に気に入っています。前後の動きを感じさせる画となりました。

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SONY α7RⅢ+Voigtlander MACRO APO-LANTHAR 110mm F2.5 E-mount
焦点距離:110mm 絞り:F2.5 シャッタースピード:1/500秒 ISO:100

木製デッキの上に並べられた椅子に印象的な斜光が降り注ぎ、地面に興味深い影のパターンを並べています。背中側に横縞をデザインした椅子で、グラデーションの出方が面白いと思いました。

SONY α7RⅢ+Voigtlander MACRO APO-LANTHAR 110mm F2.5 E-mount
焦点距離:110mm 絞り:F2.5 シャッタースピード:1/500秒 ISO:100

影に沈む公衆電話機がノスタルジーな空気を醸し出しています。ハイライトとシャドーのコントラストが気に入った一枚です。

SONY α7RⅢ+Voigtlander MACRO APO-LANTHAR 110mm F2.5 E-mount
焦点距離:110mm 絞り:F2.5 シャッタースピード:1/500秒 ISO:100

机上の傷跡。解像力の高い「MACRO APO-LANTHAR 110mm F2.5 E-mount」がその軌跡を捉えました。何てことはない、ただのテーブルですが、モノクロで見ると物体としての「年期」をより強く感じます。手前のテーブルの黒と、奥の背景の白のコントラストが小気味よいです。

SONY α7RⅢ+Voigtlander MACRO APO-LANTHAR 110mm F2.5 E-mount
焦点距離:110mm 絞り:F2.5 シャッタースピード:1/400秒 ISO:100

今回追い求めていた「影」。面白い斜光に出会えた瞬間でした。連続した柱に同じような影が落ちていて、そのパターンが気に入りました。

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SONY α7RⅢ+Voigtlander NOKTON 40mm F1.2 Aspherical E-mount
SONY α7RⅢ+Voigtlander NOKTON 40mm F1.2 Aspherical E-mount
焦点距離:40mm 絞り:F4.5 シャッタースピード:1/40秒 ISO:100

後半からは、レンズを「Voigtlander NOKTON 40mm F1.2 Aspherical E-mount」に交換して撮影を続けました。最近特に気に入って使用している画角が40mmです。狭すぎず、広すぎず。その丁度良い塩梅は、スナップ撮影に最適だと思います。蒲鉾状の半円ドームには、天井に規則的なパターンと、ドーム両端には放射状に広がるガラス窓がありました。

SONY α7RⅢ+Voigtlander NOKTON 40mm F1.2 Aspherical E-mount
焦点距離:40mm 絞り:F4.5 シャッタースピード:1/40秒 ISO:100

先程のガラス窓のすぐ近くのタイルです。窓からこぼれた光がタイルの模様を綺麗に浮かび上がらせています。

SONY α7RⅢ+Voigtlander NOKTON 40mm F1.2 Aspherical E-mount
焦点距離:40mm 絞り:F1.2 シャッタースピード:1/2500秒 ISO:100

S字にカーブした渡り廊下です。水平をワザと崩すと、少し不安感のある画に仕上がりました。目立ったハイライトが無いせいで、さらに不安感が漂う画になっています。

SONY α7RⅢ+Voigtlander NOKTON 40mm F1.2 Aspherical E-mount
焦点距離:40mm 絞り:F1.2 シャッタースピード:1/5000秒 ISO:100

屋外の木陰に一人たたずむ男性。遠くからその後ろ姿を見かけた瞬間に、「画になる背中だな。」と思いました。補正を全て切って、さらに開放にしているので手前周辺部は少し流れているかな。と思いますが、それすらも「味」に感じてしまいます。

SONY α7RⅢ+Voigtlander NOKTON 40mm F1.2 Aspherical E-mount
焦点距離:40mm 絞り:F1.2 シャッタースピード:1/800秒 ISO:100

マンションの1階部分にある駐輪場です。上は建物になっているので、吹き抜けている両側からの光しか届きません。当日の天候は「曇り時々晴れ」直射光が出たり、遮られたりでタイミングを見計らうのが非常に難しい日でした。直射光ではありませんが、奥の吹き抜け道路側からの光によって、自転車の後輪、その輪郭が浮き立つような描写に心が動きました。

SONY α7RⅢ+Voigtlander NOKTON 40mm F1.2 Aspherical E-mount
焦点距離:40mm 絞り:F1.2 シャッタースピード:1/500秒 ISO:100

先程と同じ場所です。どこから運ばれてきたのやら、買い物カートが置き捨てられていました。奥の道からの光がすべり込んで、手前の柱を浮き立たせ。反対側の吹き抜けからの光が、カートを浮かび上がらせています。壁の質感までも捉えられているのは、流石「 NOKTON 40mm F1.2 Aspherical」と言えそうです。

SONY α7RⅢ+Voigtlander NOKTON 40mm F1.2 Aspherical E-mount
焦点距離:40mm 絞り:F1.2 シャッタースピード:1/800秒 ISO:100

こちらはノーファインダーでざっくりと狙ってみたカットです。エスカレーターの両側ガラスに映り込みがあり、面白い表現になっています。

SONY α7RⅢ+Voigtlander NOKTON 40mm F1.2 Aspherical E-mount
焦点距離:40mm 絞り:F1.2 シャッタースピード:1/1250秒 ISO:100

ラストカットはゆるく右にカーブを描く廊下を縦構図で狙いました。右手前、柵の影が道にパターンを描いていました。
如何でしたでしょうか。天候条件的に影の狙いずらい日でしたが、精いっぱい影を追い求めて、歩き回りました。「Voigtlander MACRO APO-LANTHAR 110mm F2.5 E-mount」「Voigtlander NOKTON 40mm F1.2 Aspherical E-mount」の二本はマニュアルフォーカスのみのレンズです。ピントリングの操作感は非常に良好で、狙い通りにピントを送ることが出来ました。解像力も双方申し分なく、素晴らしいレンズだと思います。現像処理などで後からモノクロに変換することも容易となった現代ですが、最初からモノクロのみに設定をしてしまい、現場で画の善し悪しを見るのも良いなと、今回の撮影を通じて思いました。
↓今回の撮影で使用した機材はコチラ!↓

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[ Category:Carl Zeiss & Voigtlander SONY | 掲載日時:19年02月25日 14時30分 ]

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