【新元号令和、平成を振り返る】貴婦人と歩く鎌倉散策
桜も本格的なシーズンとなり、カメラを持って散歩に
出掛ける機会も多くなりました。皆様如何お過ごしでしょうか?
当店で3/30に行われた「花見月をライカと楽しむ」ツアーは
大変ご好評頂き、ありがとうございます。
ライカを持って1日撮影ができる機会が設けられるのも当店ならでは。
筆者もツアーに同行し、撮影を楽しんでおりました。
今回使用したボディはM モノクローム(Typ246)は平成27年(2015年)発売です。
平成の今、モノクロームしか撮れないという、一見不便そうな制限こそありますが、
モノクロームにおいては比類なき描写をします。
ズミルックスM50mm F1.4 1stは貴婦人とも称されるレンズであり、昭和34年(1959年)発売です。当時最高の描写を目指した大口径レンズです。
令和を迎えようという今、昭和の名玉と、平成の名機のクロスオーバー
昭和の貴婦人と平成最後の鎌倉デートの模様をご覧ください。
長谷寺にて撮影。Typ246は設定次第で表情も千変万化。
階調重視のフラットトーンからメリハリを付けたコントラストの強い
設定等この1台で様々な表情のモノクロームが楽しめます。
低コントラストで暗めに撮影。グレートーンとシャドーが織りなす
懐深い描写はやはりtyp246ならでは。特にCMOSセンサーに変更された
このモデルは中間調の見せ方が得意。組み合わせるレンズも
今回使用したズミルックス初期型やズミクロン初期型、
ズマロンやエルマー等のオールドレンズになると階調も広く柔らかい画作りに。
対照的にコントラストを高めに。
開放付近は柔らかい初期型ズミルックスも絞り込むとご覧の通り。
情報量が非常に多い、少し意地悪なシチュエーションですが
Typ246のセンサー性能と、ライカレンズの描写力でしっかりと
受け止めてくれます。
ライカレンズの特徴としてよく挙げられるのが質感の描写。
言葉を超えた表現力に魅入られてしまうのも納得の写り。
木陰はモノクロで撮影すると光の加減が面白い為、
何枚もシャッターを切ってしまいます。
鎌倉を歩くとどうしても撮ってしまうのが江ノ電。
筆者はスナップメインでの撮影が多く、往来の多い場所は
自然とフットワークが軽くなります。電車の車窓の視線と、
外で待つ人々の視線の交差に気がつくと撮影していた1枚。
少しノスタルジーな光景にも見えます。
鶴岡八幡宮へ徒歩へ向かい、気になったら撮影し続けていました。
鎌倉は説明不要なほどにフォトジェニックな場所も多く、
カメラを持つと行きたくなる場所です。
一見何気ない所でも光と影を見て撮影すると
普段では見えないものも見えてきます。ズミルックス初期型の持つ
の滲みと、コントラストを抑えてウェットなトーンに。
湿度のある描写もライカのもう一つの特徴とも言えます。
今回のツアーではLeica M10と現行レンズがメイン。
筆者は少し趣を変えて、撮影していました。
ライカのM型デジタルはそれぞれのボディにそれぞれの特徴があり、
新旧という境目よりも「好み」が判断の基準になります。
お時間があれば是非当店にてお試しください。
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