【新元号令和、平成を振り返る】RICOH THETAを振り返る
RICOHより平成25年に発売された全天球カメラ『THETA』シリーズは、平成という時代の中では比較的最後の方に登場したカメラではありますが、同時に360度のパノラマ写真を撮影する全天球カメラという平成という時代に新たに生まれたジャンルのパイオニアともいうべきカメラでもあります。
無印から始まったTHETAも現在では『THETA V』で五台もの機種が発売となり、近日発売に発売日がずれ込んでしまいましたが最新機『THETA Z1』もただいまご予約受付中となっています。THETA Z1はセンサーが1インチにパワーアップしており、CP+のリコーブースで見させてもらった限りでは暗所での撮影や白飛びの抑えなどがこれまでのTHETAと目に見えて違う写りとなっていました。10万円オーバーとこれまでのシリーズに比べて金額は上がっているのですが、1.0型の大型イメージセンサーがふたつも入っていることを考えれば決して高くはありません。
このTHETAは室内、屋外、レジャーや遊園地など、どこで撮るにしても360度の光景を収めることができ、これまでにない世界を映しだしてくれます。通常のPCやスマートフォンなどから見る以外にもSONYのPSVRやVRヘッドセットはもちろん、ローコストでもVRが楽しめるスマートフォン用のVRゴーグルなどでも視聴が可能で、THETA用のアプリで加工すれば、
このように、これまでにないユニークな写真を作り出すこともできます。
今回はちょうど桜が咲く季節でしたので、自前の『THETA V』を持って近場の桜並木を撮影してきました。
綺麗に撮れていますでしょう。また、実はこの4枚の桜の写真はすべて一枚の写真を加工して作られたものなんです。たった一回の撮影でも多様な見せ方にできるのがTHETAの特徴です。
また桜に限らず、下のような様々な写真も撮れます。
● 花の中に入れて撮影。もちろん花壇の中に入って荒らしたわけではなく、THETAでの撮影ならまるで花々の中心にいるようにも撮れてしまうのです。
● 小川の流れる小橋の真下を撮影。Uターンしているように見えますが、直線の川です。
● リトルプラネットという設定で加工した写真となります。見ての通りに小さな惑星のように見える編集となっています。
ただ撮影しただけではなく、対応したアプリで編集をすることで様々な写真を生み出し楽しませてくれるのがTHETAのだいご味。
平成の世に生まれた、これまでにない写真を撮れる全天球カメラ『THETA』シリーズ。
これは新しい時代を撮るのに相応しいカメラだと言えるでしょう。
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