【SIGMA】Merrillといっしょ、にころぶ
皆さんは色被りはお好きですか?
正直あまり好きな方はいないことを承知で聞いてみました。
突然こんなことを尋ねたのは私が緑に転んだ写真が好きだからであり、これから紹介する写真はそんな写真ばかりだからです。
今回は気づけば私のメインのカメラになってしまった、SIGMAのDP2 Merrillをご紹介します。
既にご存知かとは思いますが、このカメラは万人が使いやすい万能カメラではありません。
独特の緑の色被りがでることもありますし、暗いところも少し苦手です。
ただ、なんでしょう。
軽い気持ちで触ったこのカメラに私はひとめぼれをしてしまったのです。
あぁ、これは私の物にしておきたい。そんなことを思ってしまいました。
私はわざとホワイトバランスを変えて緑にころばせながら、いっしょにころびながら、歩きます。
緑にころんだ時にボケの外側にじんわりと広がる緑がとても好きなのです。
なんだか夏がおわってからというもの、雨の日ばかりが続くので写真を見ても雨や傘ばかりです。
雨は降っていなくとも、私休日はのんびり起きるもので日が照ってる写真が少なくなってしまいます。
気がつけばカメラロールは夜ばかり・・・。
夜でもISO感度は100か200で撮っているのでスローシャッターしか切らせてくれません。
この日も雨。でかけるのをしぶってるうちに暗くなってしまいました。
もう雨の浅草を撮るしかない、と浅草を練り歩きます。
この写真ではこっくりとした朱色と緑が出てくれました。
これは自分では絶対作れない色だなぁ、となんだかうれしくなりました。
おさんぽを始めるころには多くのお店が店じまいを始めていました。
でもなぜでしょう。浅草だとそれさえも絵になってしまうと感じます。
この日はご飯を食べて、そのあと川沿いをおさんぽしようと考えていたのですが、
雨が強くなりぐっしょりとぬれた靴に負けて帰宅してしまいました。
これはまた別の日に出直すしかない、そんなことを考えながらまた違う町を訪れます。
そしてまた別の日。
カメラを持っていると誰かの背中を見かけるたびに、いつもより目で追いかけてしまいます。
知らないお姉さんの背中、いっしょに歩いてる人の背中、猫の背中。
写真も自然と誰かの背中ばかりになってしまいます。
頑張って見つけたはれの日の写真も、日が暮れていました。
今度は天気のいい日に朝から外に出てみようと思いながら、きっと明日も夕方までのんびりしてしまいます。
おさんぽするにはとても気持ちのいい季節、もう少しするといちょう並木があったかい黄色に色づきます。
寒くて手が凍える前のこの季節に小さいカメラを持ってでかけてみませんか。
そして機会があれば好きな色にいっしょにころんでみるのはいかがですか。
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