【RICOH】今日も今日とて、GR1S
秋が深まりつつある昨今。
一日ずつ日捲り進んでいく日付と共に、葉が色づき、落ち、やがてまた新しい花が芽吹きます。
日本は比較的四季がはっきりしている国なので、そういった季節の移ろいを写真におさめてる方は多くいらっしゃると思います。
毎日が毎日、きっと特別な日ばかりではないかもしれません。
でも、その毎日を写真として切りとれば、あとから振り返るときに、きっときらきらと輝いて見えるはずです。
写真の本質である「記録」には、しかるべき人がその写真を見たときにだけ付加される価値があります。
そのように、日々をかみしめるように写真を撮る方におすすめしたいのが、RICOH GRシリーズ。
今回は過去を顧みるように、少し昔に立ち返って、フィルムカメラのGR1Sで切り取った日々をご覧いただきたく思います。
(Kodak Portra400)
(Kodak Portra400)
写真を論じる言葉のひとつとして、度々言われるのは、「写真の本質は記録」であるということ。
私は一介の写真を趣味とする人間でしかありませんので、写真というものに対して培われた様々な見識の一つとして、その言葉を享受しています。
(Kodak Ektachrome100)
(Kodak Portra400)
もちろん、私個人は、抽象的な、記録写真というにはいささか何を記録したいのか分からないような写真も撮りますので、(格好良く言えば芸術的な視点を志したい写真・・・)私の写真撮影がこと記録のみに終始しているわけではありません。
(FUJIFILM 業務用100)
(Kodak Ektachrome100)
しかしながら、写真は、その時撮影者が見ていた視界を記録しているという、その本質はきっと違わないものです。それらの写真は、年月と共に記憶の奥底に沈み行くものですが、実際に自分がふと見返した時に、その場の景色が、確かに思い出されるものだと思います。
例えば、その時の、暑さ・寒さ、香りや、その時の気持ち。
だからこそ、普遍的な日常を切り取ることが、そしてそれを後から見返すことが、かけがえの無い、誰かと過ごしてきた時間が、とてもいとおしいと感じます。
(Kodak Portra400)
(Kodak Ektachrome100)
私にとって、普遍的な日常を記録するカメラは、普遍的に持ち歩けるカメラであるのが望ましいです。
実際、これは私だけの経験だったらお恥ずかしいのですが、写真を撮るぞ、という気概で機材を組むと、どうしても「あまり写真的に映えないモノ」をマスキングしてしまいます。
「逡巡するヒマがあったら、シャッターを切れ」と、かつて恩師に教わったこともありました。その景色を撮ることができるのは、その時だけなのですから、当然です。
そういった意味で、GR1Sは非常に合理的でした。
GRシリーズの、デジタルカメラに至るまで継承されたそのコンパクトさは、「とりあえず持っていこうかな」、という気分にしてくれるもの。
シリーズ通しての28mm相当の画角は、記録にも、なんだかよく分からないものを撮るにも、スナップにも、ポートレートにも、絶妙な焦点距離だということがよくわかります。
その描写性能も、プロカメラマンの懐刀とされた実績から見ても、確かなものがあります。
メイン機材にかかりっきりで、細かい操作さえも億劫な時は、カメラまかせの設定にしてとりあえずシャッターを押せば、写真が取れるのですから、こんなにありがたいことはありません。
一つだけ気がかりなのは、フィルムカメラのGR1シリーズを中古で探す場合、経年劣化でどこかしら不具合を抱えてる個体が多いということ。
代表的なのは、上面液晶パネルの表示不良や、レンズ内・ファインダー内のクモリです。
故に、もしフィルムGRが欲しくて、貴方の目の前に状態の良い個体が現れたら、その時こそがお買い時です。
中古商品は一期一会。是非ご検討ください。
フィルムカメラってなんだか難しそう・・・や、コストの面で・・・といった方には、デジタルカメラのGRがオススメです。
最新モデルのRICOH GR IIIはシリーズとして育まれてきた機能がしっかり落とし込まれ、なおかつコンパクト。
どんな機種かご興味のある方は、是非MapCamera本館3階の店頭でお試しください。
私は、小さくてひんやりとした金属ボディで、すこし控えめながら、しっかりと駆動していることが分かるAF音を響かせ、パチっと小気味よくシャッター音を鳴らすGR1Sが大好きです。
今日も今日とて、相棒のGR1Sで、記録を残そうと思います。
↓今回ご紹介したカメラはコチラ↓
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