【Nikon】Z50 体験レポート in ニコンプラザ新宿
マップカメラから徒歩約5分の場所にある「ニコンプラザ新宿」に11月22日発売予定の『Z50』が先行展示されているとの情報を聞きつけ、さっそく新製品を見に行ってきました。
展示台の上に乗せられた「Z50」を見て思わず出た第一声は「小さっ!」既に公表されていたスペックから、小さいという情報は得ていたものの、実際に目にするとその小ささに驚きます。
Zシリーズの小型版というよりは、Nikon 1シリーズをちょっと大きくした印象を受けました。
装着されている沈胴式の標準ズーム「NIKKOR Z DX 16-50mm F3.5-6.3 VR」もコンパクト。レンズと組み合わせても約585g。Z7のボディのみとほぼ同じ重さです。
筆者は沈胴レンズがあまり好きではないのですが、ここまでコンパクトにされると流石に心が動かされます。
すぐそばにZ7も展示されていましたので、並べてみることにしました。
既に多くの情報が公開されていますが、少しスペックのおさらいを。
Z50(左側)の新センサーは有効2088万画素のAPS-Cサイズ。フルサイズ機のZ7(右側)と比べるとセンサー部の小ささを感じます。
撮影データの持ち帰りが出来ないため画質の比較はできませんでしたが、用意されていた作例写真を見る限り、かなりの高画質と感じました。
外観では、高さがかなり抑えられているものの、シャッターボタン下にサブコマンドダイヤルが残されており、小型ながら上位モデルであることをしっかり主張しています。
背面はボタン類がかなり省略され、スッキリした印象です。
ファインダーも少し小さくなりましたが、倍率1.02倍、視野率約100%と十分な性能をもっています。
撮影設定の大半は「iメニュー」から素早くアクセスできるので、ボタンが省略されたことによる不便さはありません。
今年5月のファームウェアのアップデートでZ7/Z6に新搭載された「瞳AF」も標準搭載されています。
卓上に置かれていたカタログにカメラを向けると、表紙の女性の瞳に瞬時に反応。フルサイズ機と遜色のない素早いピント合わせが確認できました。
小型化されてもグリップ部は肉厚なので、バランスよくホールドできます。
また背面ボタンだけでなく、軍艦部の操作系も右側に集約されており、ほぼ右手だけでの操作ができます。
シャッターボタン周りの動画ボタンや露出補正などは一眼レフカメラを踏襲しているので、ニコンのカメラを使ったことのある方なら違和感なく操作できます。
Zシリーズ初のポップアップストロボを搭載。逆光時などに重宝しそうです。
新たな機能をもう1つ。チルト式液晶が180°回転し自撮りができるようになりました。
しかも自撮りモード中は、タッチシャッターで簡単にシャッターが切れるほか、セルフタイマーや露出補正のメニューがタッチですぐに呼び出せるメリットも。
ダブルズームキットにも組み込まれている新レンズ「NIKKOR Z DX 50-250mm F4.5-6.3 VR」も、約405gと軽量で使いやすいレンズです。
長めの鏡筒は下から支えやすい上、5段相当の手ブレ補正機能が375mm相当の望遠端でも安定した撮影を可能にします。
新規格ボディの悩ましいところは、レンズのバリエーションが少ないことですが、「マウントアダプターFTZ」が、この不満を解消してくれます。
ニコンプラザの方にお願いしたら、DXレンズをたくさん用意してくれました。超広角やマイクロレンズなどを実際装着してみましたが、アンバランス感はなく、どれも快適に操作することができました。「マウントアダプターFTZ」は必須アイテムです。
レンズを出していただいた際、ニコンプラザの方にZ50のおすすめポイントを尋ねたら「リモコン ML-L7」を紹介されました。
COOLPIX P1000と共用リモコンは、最初のペアリングがとにかく簡単で、メニューを開いてリモコンのボタンを3秒押すだけ。
スマホアプリの「SnapBridge」ではできないメニューの操作も可能なので、カメラを固定した後の設定変更等でも活躍しそうです。
せっかくなので、冒頭で気になったNikon 1シリーズに似ているかも。という感想をぶつけてみたら、外観デザインが最も似ている「Nikon 1 V2」を出してくれました。
生産完了モデルもすぐに用意できるとは。ニコンプラザの親切さに感動です。
改めて見比べてみると、V2の小ささに目が行ってしまいますが、Z50がフルサイズ機と1インチ機の中間の大きさというのがより明確になりました。
そして兄弟と呼びたくなる、似たデザインにニコンらしさも感じます。機動力を重視したい方や、望遠撮影が好きな方は、ぜひお試しください。
小型軽量とDXシリーズのメリットがより前面に押し出されたZ50は、本当に楽しみな1台です。