【タイムズフォト】リベンジ
先日蓮の花の撮影に出かけたものの、時期を誤り不完全燃焼に終わってから約2週間、
フィルムも新たに購入し、リベンジに行って来ました。
前回大半がつぼみだった蓮。今回は見事な淡紅色の花を見せてくれました。
開花の目安はつぼみが出来始めてから約20日だそうです。
花びらが今にも落ちそうなくらい全開に咲く蓮。
シャワーヘッドに似た蓮独特の花床の様子もはっきりと見る事ができます。
果実が入った花托はその形状が蜂の巣に似ていることから「蜂巣」が略されて「蓮(ハス)」と呼ばれるように
なったそうです。そんな蜂巣に花粉を求めて蜂が集まってきます。
水元公園では、蓮以外にも珍しい水生植物を観察することができます。
ただ種類によっては咲く時間(見学時間)が限られている物もありますのでご注意を。
前回の失敗が下調べになったおかげで、今回は絶滅危惧種II類に指定されている「鬼蓮(オニバス)」も
見ることができました。(公開期間:9月15日までのAM7:00〜PM2:00)
「鬼蓮」という名がつくものの実はスイレン科の水草です。蓮と同じぐらい大きな葉を水面いっぱいに広げます。
そして棘におおわれた鬼の角みたいなつぼみが水面下から自身の葉を突き破り姿を現し、赤紫色の花を咲かせます。
ちょっと薄気味悪い姿は、清少納言の「枕草子」でも恐ろしげなるものとして登場しています。
よく見ると葉にも棘が生えているので、水辺に集まる昆虫は花の上で羽を休めます。
他にもこんな水草を見ることができました。「ガガブタ」
ガガブタも絶滅危惧種II類に指定されている希少品種で、1日の中で咲く時間が限られている一日花です。
名前からのイメージと異なり2cmに満たない小さなかわいい花を水面いっぱいに咲かせます。
後で調べたら「鏡蓋」が短くなってそう呼ばれるようになったとの事。「綺麗な水面の蓋」と聞くと納得です。
寝苦しい日々が続く今の時期、早く目が覚めてしまったら思い切って朝しか見れない物を探してみるのも
面白いかもしれませんね。
撮影地:都立水元公園(東京都葛飾区)内旧水産試験場
アクセス:JR常磐線/京成電鉄 金町駅よりバス
使用機材 Nikon F4s
AF Micro-Nikkor 60mmF2.8D
AF Micro-Nikkor ED200mmF4D
使用フィルム:FUJIFILM Velvia100
スキャン:Nikon SuperCoolScan5000ED