【タイムズフォト】蒼い空の下で “第四章”
あの年も春の季節になり 桜の蕾が花に生まれ変わり始め 地球もいつものように回っていた
桜が咲き始めると同時に 一つの物語が静かに幕を下ろし 世界が闇に包まれたように感じた
走って 走って ただひたすらに走っていた いつも見ていた景色なのに 重く 暗く 滲んで見えていた
君が見ていた夢は いったい何処へいってしまったのか そして どんな続きがあったのだろう
涙の後には笑顔があり 苦しみの後には喜びがあり 出会いの後には 避けられない別れがやってくる
いつだって別れは突然で 青い空が哀しみの色に染まり 昨日までの現実が 涙に変わった
だから僕は煙草を咥えて 夜空に向かって煙を吹く 君に届きますようにと 願いを込めて
来年も春の季節がきたら 桜が咲き 新しい命が生まれてゆく
きっと花の数だけ 物語があるんだね
蒼い空の下で “第四章”
※撮影データ
使用機材:Panasonic LUMIX DMC-FX33
カラーモード:標準
AWB:晴天
ISO:AUTO