【マップカメラ情報】確かな進化!キヤノン EOS 50D レポート
9月27日に発売されたCanon待望の中級機種。約1510万画素CMOSセンサーと新画像処理エンジン「DIGIC 4」を搭載したEOS 50Dの試写レポートをお届けします。
■使用機材
・Canon EOS 50D
・Canon EF-S18-200mm F3.5-5.6 IS
■注目の画質性能
なにより解像度の高さに驚かされました。ビル壁面の細かいレンガ、タイルの輪郭や模様、細かい木の葉に至るまで、ベタっとならず、立体的で忠実に再現しています。私事ではありますが、一昔前、EOS 10Dを使っていたころの時代にEOS 1Ds系のフラッグシップ機の解像力を見た時の衝撃に似たものがありました。
さらに言えば、EOS40Dよりも画質の立体感、空気感がより伝わってくるような、目で見た感じに近い自然な印象を写真全体から受けます。画質だけでいうならばEOS40Dの後継機というよりはEOS5Dの画質に近い印象です。
■周辺光量補正機能
EOS 50Dから新たに追加された注目の新機能。レンズの周辺光量不足により四隅が薄暗くなる周辺減光。特に広角レンズに現れていたこの現象を自動で補正してくれる機能です。今までは周辺が多少減光していても、画が引き締まり「味」としてとらえていた私にはこの機能は使ってみて新鮮な驚きがありました。この補正機能により、空の描写などに出やすい周辺減光をおさえすっきりとした印象の写真に仕上がります。好みではなく今まで気になっていた方や、周辺部まであくまで写真の精度を求められる撮影をされる方にはまさに求めていた機能だと思います。
■信頼して使える液晶モニター
EOS 50Dでは液晶モニターが3.0型約92万ドットと高精細。拡大してのピントチェックも精度は高く信頼して使えます。また、晴天での日光下ではさすがに多少見えにくくなりますが、軽く手をかざして影にしてやるだけで十分確認できました。日中の屋外でもあてにできる優れた色再現性を備えています。
■作例
(元画像を50%に縮小しています)
絞り:F3.5
シャッタースピード:1/1000
ISO感度:100
ピクチャースタイル:風景
■ビルの壁面にピント合せをしています。壁面のレンガの形がしっかりと描写されています。
絞り:F3.5
シャッタースピード:1/2500
ISO感度:100
ピクチャースタイル:スタンダード
■周辺光量補正「あり」(デフォルト)
空の周辺部まですっきりとした印象です。
絞り:F3.5
シャッタースピード:1/2500
ISO感度:100
ピクチャースタイル:スタンダード
■周辺光量補正「なし」
周辺減光を味にするならばあえて「補正なし」の使い方もできます。
絞り:F3.5
シャッタースピード:1/125
ISO感度:100
ピクチャースタイル:スタンダード
■逆光時の写真。木の葉1枚1枚の丁寧な描写が写真全体の印象をとてもクリアに見せます。
絞り:F5.6
シャッタースピード1/350
ISO感度:100
露出補正:+1EV
ピクチャースタイル:スタンダード
■解像力はさることながら、EOS 50Dは空気感が伝わってくる画質の印象です。
Canon EOS 50Dのショッピングは<三角矢印>こちら