【マップカメラ情報】『マップタイムズ 週刊アスキー版 vol.6』の撮影後日談
マップカメラにモデルさんがやってきた
新年あけましておめでとうございます。遅ればせながら、今年最初の登場となりますゆえ、ごあいさつ申し上げます。
さて、2009年第1弾は、題して『マップカメラにモデルさんがやってきた!』。ご記憶のかたもいらっしゃるでしょうか。
昨年秋にスナップ研究室「上から撮ろう」で登場したモデル、糸久由佳里さんがマップカメラのお店訪問。
1/27発売の週刊アスキーにも雑誌広告を掲載しておりますので、ぜひそちらもご一読を。
今回の撮影場所は、暮れも押し迫った2008年12月吉日のマップカメラ1号店地下1F。ずらりとならぶライカを目にするのは、
モデルの糸久さんは初めて。
人生初の中古カメラ屋さんデビューを楽しんでいる様子でした。逆に撮影時には、カチコチに固くなっているこちらを見か
ねて、「ちょっと手をそえたり、笑ったりしたほうがいいですよね」なんてポージングなど気遣ってくれたのはここだけの話。
筆者の不慣れな屋内撮影がスムーズに進んでいったのは、そんな細やかな糸久さんのおかげでした。ほ。
今回は、ガチでバルナックで行く
正気か?という声が聞こえてきそうですが、正気も本気。
おそらく世界中さがしても、昨年暮れ現在で、広告撮影にバルナック
型ライカを使用した例はきわめて希少か、ゼロでしょう。
そんなクラシックカメララブな企画が、実は、今回です。気合。
そのときのモチベーションとしましては、「M型だけがライカじゃないさ。
バルナック型はポケットに収まる小ささで、いざという時頼れる相棒」
だということを証明したく、本当に撮影で使ってしまいました。
Leica IIIf(レッドシンクロ、セルフなし)に、ズマロン35mmF3.5と
いう組み合わせです。さぁ、いざシャッターチャンス。
ズマロンは佳い。モノクロだともっと好い
これは思い込みだと言われようとも、ズマロンには、被写体の気品が写り込む気がします。うつくしい女性と、
精緻なカメラとレンズ。どちらも思いを込めて、フィルムに焼き付けたいと思ったとき、おのずと手を伸ばした
玉がズマロンでした。
拙写真ではありますが、像を結んでいる感じや前後のボケなどはいかがでしょうか。画面上でどこまでお伝えで
きるかですが、微細な線描写や、自然な奥行きを生む豊富な階調といった、このレンズならではの佳さを、少し
でもお伝えできればよいのですが。
ちなみにフィルムには、コダックのT-MAX400を選びました。女性ポートレートにやさしい表情を付け加えてくれ
るモノクロフィルムではないかと感じてのことです。
<今回の相棒カメラ>
Leica IIIf
Summaron L35mm/F3.5
最後はお約束のニコパチをデジで
ところで、糸久さんがほしいカメラは何? とたずねたら、よくわからない様子。それなら、とコンパクトデジ
タルカメラコーナーへ行って、陳列されている旬のコンデジから第一印象で選んでもらいました。
手に取っているのがそのカメラ「Nikon COOLPIX P6000」。 ちなみに、背景に写っているコート姿の男性は、
どこかで見たことあるような……。
気になるかたは、『マップタイムズ 週刊アスキー版 vol.4』の撮影後日談もチェックしてみてください。
(気になるカメラがずらり並ぶマップカメラ店内にて モデル/糸久由佳里 撮影・文 白井明大)