【マップカメラ情報】アートフィルターで楽しさ広がる! オリンパス E-P1レポート
2009年7月3日に発売されたOLYMPUS E-P1はかつての銀塩カメラ「OLYMPUS PEN」のデザインを受け継ぎ、金属外装の上質な質感と四角く薄いフォルムからクラシカルな雰囲気が漂います。また、ミラーレス構造によりコンパクトデジカメのような小型軽量を実現。しかも、大型撮像素子とレンズ交換式により一眼デジカメの画質性能との両立を実現させています。さらにフォーサーズレンズアダプターをはじめとしたレンズアダプターを介せば様々なレンズが使え、他機種には無い魅力が詰まった「マイクロ一眼」として注目を集めています。
外観は質感やフォルムだけでなく、各所操作系はデザイン的なこだわりが見えるとともに基本操作はいたってスムーズ。直感的な操作が可能です。また、AF動作からシャッターまで動作音の一連が静かで高級感を感じさせ、シャッターを押す度に穏やかな心地良さが残りました。
「OLYMPUS PEN Since 1959」がPENを意識して作られたことを示しています。
背面のダイヤルで操作します。アートフィルターや動画機能もここで設定します。
スムーズで直感的に露出を変えられます。
使用した最初の驚きはハイスピードイメージャAFによるライブビューのAFの速さ。コンパクトデジカメのように背面の液晶画面だけでピント合わせをするE-P1ですが、特に被写体を選ばず、小さな花のピント合わせなどでもストレスの無いAF性能を実感できました。さらに、薄型ボディのライブビュー撮影は安定感が気になるところですが、ボディ内手ブレ補正機能が効果的に働き、1/15秒のシャッタースピードでも安心してシャッターを切ることができました。また、ライブビューならではの機能として、風景や建物の撮影の際には「デジタル水準器」が役に立ちます。特にE-P1の水準器は「水平傾き」だけではなく「あおり」も加えた2方向の表示が可能。地面すれすれの不安定な位置から撮影したい時になど使用する場面は多く、大変便利な機能でした。
E-P1のライブビューは視野率100%の液晶画面で精度の高い、かつ自由なスタイルで撮影が楽しめます。
E-30、E-620にも搭載されているアートフィルター機能はE-P1の写真の自由度をさらに広げてくれます。「ポップアート」「ファンタジックフォーカス」「デイドリーム」「ライトトーン」「ラフモノクローム」「トイフォト」から選べる6種類のアートフィルターは、液晶画面でそれぞれの効果を確認しながら撮影できるので、思いがけない発見があったりします。例えば、普通の横断歩道をラフモノクロームで見てみると、信号機のランプの色が消え、それだけで不思議な感じがしたりと、それぞれの効果の変化を楽しみながら撮影することができます。また、ファンタジックフォーカスで花を撮るときはレンズのボケ味を生かして、さらにフワっとしたイメージにしてみたりと、アートフィルターとレンズのボケ味を組み合わせることにより写真表現の幅が広がります。これも一眼画質で撮影できるE-P1の魅力の一つです。
また、E-P1はHD動画撮影機能を搭載。一眼ならではのレンズのボケ味を生かした動画撮影が気軽に楽しめます。また、動画撮影終了時の動作と同時に静止画を撮影することもできるので、シャッターを切るまでのその場の臨場感をドキュメント風に記録したりと、普段動画は撮らない方でも静止画と組み合わせて使えばいつもと違った写真の楽しみ方も見えてきます。また、E-P1は動画撮影でもアートフィルター機能を使った撮影ができます。ファンタジックフォーカスやデイドリームで思い出のシーンを一層引き立たせたり、トイフォトで不思議な空間を演出してみたり、ラフモノクロームで味のあるモノクロ動画を撮影してみたりと、動画だけでもたっぷり楽しめるカメラに仕上がっています。また音声もステレオで録音可能なので、テレビで見る際など臨場感のある音声が楽しめます。
■アートフィルター作例
(元画像を50%に縮小)
焦点距離:17mm
絞り:F2.8
シャッタースピード:1/2500
ISO感度:200
アートフィルター:ファンタジックフォーカス
■ファンタジックフォーカスにボケ味を加えるとフワっとした印象が強調されます。
焦点距離:17mm
絞り:F8
シャッタースピード:1/640
ISO感度:400
露出補正:-0.3EV
アートフィルター:ポップアート
■何気ない駅前の風景ですが、タクシーの色がカラフルに染まり一味違った印象になりました。
焦点距離:17mm
絞り:F6.3
シャッタースピード:1/320
ISO感度:200
露出補正:-0.3EV
アートフィルター:ライトトーン
■明暗差の強い被写体でしたが、ライトトーンを使えば黒つぶれも少なくやわらかいトーンがだせます。
焦点距離:17mm
絞り:F8
シャッタースピード:1/800
ISO感度:200
アートフィルター:デイドリーム
■曇り空のやわらかい光の日にはデイドリームが良くマッチしました。
焦点距離:17mm
絞り:F6.3
シャッタースピード:1/250
ISO感度:400
露出補正:-0.3EV
アートフィルター:トイフォト
■トイフォトでコントラストにメリハリがつきました。
焦点距離:42mm
絞り:F13
シャッタースピード:1/320
ISO感度:200
アートフィルター:トイフォト
■トイフォトは写真に不思議な雰囲気が漂うので、こういった面白い形のオブジェなどに良く合いますね。
焦点距離:14mm
絞り:F7.1
シャッタースピード:1/320
ISO感度:200
アートフィルター:トイフォト
■35mm判換算28mm相当の広角で撮影。
焦点距離:42mm
絞り:F9
シャッタースピード:1/250
ISO感度:200
アートフィルター:トイフォト
■35mm判換算84mm相当の望遠側で撮影。
焦点距離:14mm
絞り:F9
シャッタースピード:1/800
ISO感度:400
露出補正:-0.7EV
アートフィルター:トイフォト
■普通の風景もなんだか謎めいた雰囲気に。
焦点距離:17mm
絞り:F5.6
シャッタースピード:1/320
ISO感度:200
アートフィルター:ラフモノクローム
■ラフモノクロームだと信号の色が消えたりと思いがけない発見があったりしました。
焦点距離:14mm
絞り:F4
シャッタースピード:1/100
ISO感度:200
露出補正:-1EV
アートフィルター:ラフモノクローム
■露出補正やマニュアル露出モードで光と影のコントロールをするのもおもしろかったです。
焦点距離:14mm
絞り:F4
シャッタースピード:1/100
ISO感度:200
露出補正:-1EV
アートフィルター:ラフモノクローム
■ISO感度200だと粒子の細かい荒さといった感じです。
焦点距離:17mm
絞り:F9
シャッタースピード:1/640
ISO感度:400
露出補正:-0.7EV
アートフィルター:ラフモノクローム
■ISO感度を400に上げて撮影。荒々しいラフさが強調できます。
焦点距離:29mm
絞り:F10
シャッタースピード:1/320
ISO感度:1600
アートフィルター:ラフモノクローム
■あえてISO1600で撮影。ざらつき加減はISO感度変えてお好みで演出できます。
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