【マップカメラ情報】カメラを置いて、ちょっと1冊… 4冊目
愛しい人を撮ろう!
(R-D1+Summilux50mmF1.4)
生涯アマチュアカメラマンの姿勢を貫きながらも、その独特な作品世界を「植田調」とまで称され、世界にも認められた写真家・植田正治。
彼が遺した未整理のネガには、妻への限りない愛があふれていた…
結婚式の日に初めて顔を合わせた2人は、以後妻が先立つまでの48年間、苦楽を共にする。
生業である写真館の仕事を放り出してまで撮影に明け暮れた夫の才能を、妻はどこまでも信じ支え続けた。 夫が向けるカメラのレンズを見つめ返す妻のまなざしから、そんな2人の強く優しい夫婦の絆が伝わってくる。
(R-D1+Summilux50mmF1.4)
重いテーマや難解な主張などと無縁でありながら、観る者の心に響くこの写真集は、まさに植田正治が残してくれた、小さいけれど愛に満ちた夫婦の「アルバム」と言えよう。
この本を閉じた後、貴方もきっと大事な人にレンズを向けたくなる… じんわりと暖かい気持ちに包まれる1冊!
(R-D1+Summicron35mmF2 ASPH.)
『僕のアルバム』
《求龍堂 定価:2300円+税》 (写真と文・あ~る)