昔の写真を探していたところ、当時乗っていた愛車YAMAHA SR400の写真が出てきました。
この写真はカメラを始めたばかりの約7年半前、『Nikon D7000』で撮ったものです。
ちょうど「絞り」や「シャッタースピード」という意味を理解してきたころなのですが、構図というものまで気が回っていなかったなと見て感じます。
そんな駄作な写真たちですが、1つだけわかったことがありました。
それは夢中になって撮っていたということ。

なぜか縦位置の写真ばかりなのですが、Exifを見ると、この場で30分以上経っていたようです。
ありとあらゆる角度から、その美しいフォルムを必死に収めようとしていました。

カスタムしてなんぼといわれるSRですが、ほぼノーマルのデザインを残したライトカスタム。
保管状態があまりよくなかったため、錆びだらけですが、大切に乗っていました。

これらの写真は『Nikon Ai Nikkor 50mm F1.2S』で撮ったのですが、カメラを始めたばかりでマニュアルフォーカスレンズを選んだのは、自分で操作することが好きだったからです。
それはキックスタートのみのエンジンと相通じるものがあるように思います。
何度ケッチンに見舞われたかわかりませんが、力強く踏み込んでから始動するこの単気筒の鼓動がたまらなく好きでした。

特にこの角度がお気に入り。
車検に出さなければならないところが玉に瑕でしたが、8年間で約7万キロを走りました。
東京から大阪へ引っ越すときに高速道路で約半日かけて向かったり、大雨の中びしょ濡れになりながらバイトから帰ったり。
色々な思い出を作ってくれた大切な相棒でした。

今はバイク自体を手放してしまいましたが、いつかもう一度SRに乗りたい…
そしてもう一度写真に収めたい…
今度撮るときは違った構図で…

思い出を振り返ると同時に今度はどうしようかと考えさせられる、写真の振り返りって素敵だなと感じました。