【マイストックフォト】みらいの″あお”を夢見て
本日ご紹介するMapTimesで使用した機材はこちら
『メイン機材名』Canon (キヤノン) EOS 6D Mark II ボディ
『サブ機材名』Canon (キヤノン) EF16-35mm F4L IS USM
「水平線が見れなくなって、どれくらい経つだろ」
最近こんなことを考えます。
涼しげな音を立てる風鈴は、水色。お暇の続く愛車の色も、水色。カーテンも、ラグも、シーツも、ケトルも、私の周りは全部みずいろ。
そんなせまっ苦しい6畳一間の賃貸で、物思いにふければ思い出す、今まで出会ったたくさんの海景色。
端の欠けたロイヤルストロベリー柄のティーカップに淹れた紅茶が冷めるまで、心はずっと、同じところを巡ります。
海に、行きたいなあ…と。
そんな時は撮りためた写真を見返し、かつての旅をもう一度。写真旅行ならたった3クリックで目的地に到着です。
まずは、ここから。
広島県竹原市からフェリーで10分少々の距離に浮かぶ、大久野島。
大日本帝国陸軍で唯一の毒ガス製造工場があった島で、島内のいたるところにその遺構が見られます。
ウサギがたくさん生息していることでも有名。ここでみられる夏空は格別でした。
こちらは静岡県伊豆半島の景勝地、伊豆の国パノラマパークから望む駿河湾です。
霞がかった5月、せっかくなのでローキーで。
調布空港から新島空港へ、飛行機に搭乗し収めた一枚。
この航路で使用されている機体はDornier 228-212 NGというプロペラ機なのですが、非常に小型のため機内はシートが2列しかありません。
それゆえどこに座っても常に左右どちらかの窓側席。景色がずっと楽しめます。
離陸の際の強烈なGやエンジンの爆音など、忘れられない思い出になりました。
神奈川県横須賀市観音崎通りから徒歩0分。たたら浜です。
コンテナ船がのんびり行き交う、ソーダ水のような透き通った遠浅。
容赦なく照り付ける太陽に、水遊びを楽しむ子供たちの声が脳裏に焼き付いています。
静岡県御前崎市の御前崎海岸サンロードほど近くより。
御前崎灯台は、日本全国「登れる灯台16基」のうちの一つ。
灯台守の夫婦を描いた「喜びも悲しみも幾歳月」のロケ地でもあります。
交通の便も段違いに悪かった当時、人里離れた灯台の官舎に暮らし、重たい分銅を真夜中に何度もジャッキで巻き上げる。
沖ゆく船の安全を願い、来る日も来る日も灯をかざす。灯台守の方たちは「守灯精神」を心に命懸けで海を守ったそうです。
東京都新島村を発ってすぐ、大型客船船上にて。
初めて見た新島の海は、まるで幾重にもあおが折り重なっているようでした。
季節は雉始雊の只中にありながら、柔らかな潮の香りと透き通った南の風。
ガラス瓶を人差指ではじくような、遠く響く清涼感が今でも香ります。
最後は山口県下関市の角島大橋。
当日はあいにくの曇天がお出迎え。なのに海は透き通ったマリンブルーという、およそ想像もできない景色が広がっていました。
この先、夢ケ崎にある角島灯台も「登れる灯台16基」です。
何気なくカメラをつかみ、あてもなく車を走らせ、わけもなくシャッターを切る。
それが全部大事なものだったと、痛いほど気付かされました。
自分に根ざした「ただ何となく」が遠くなった今、願いは一つです。
″皆で力を合わせて今を乗り切る″
そのために、せめて心の中にはみずいろを宿したい。
見たことのないものを見つけに行ける日まで。
きっといつか出会える、みらいの″あお″を夢見て。
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