【SONY】RX Series Snapshot Report Vol.1
多くの方が『コンデジ』と聞くと『手軽に持ち運びができ、簡単に写真が撮れるので、本格的な写真向けではない』というイメージを持たれるかもしれません。
ですが、SONYのRXシリーズは、手のひらサイズであるにも関わらず、大型センサーが搭載されております。
高画質は勿論、使い手の用途を明確に分けることで、最大限に魅力を発揮することが出来るプロフェッショナルなカメラシリーズのひとつです。
RX100 f/3.2 1/100 ISO125
今回からRXシリーズを使用した所感を、スナップ好きな私が長期に渡り、研究をし、連載していこうと考えております。
一個人の意見として独自の目線にはなってしまいますが、世代問わずに各機種を比較した記事を書いていきたいと思っておりますので、お付き合い頂けたら幸いです。
RX100 f/5.6 1/640 ISO120
今回使用した機種は『RX100』と『RX100M2』。
共通な主な点として『Carl Zeiss Vario-Sonnar T* 28-100mm f/1.8-4.9』(35mm判換算)のレンズであること、
異なる主な点として『チルト式液晶』『画像処理センサー』『重量』『Wi-Fiの有無』『マルチインターフェイスシューの有無』などが挙げられます。
RX100M2 f/4 1/320 ISO160
上記の写真は50mm付近(35mm判換算)で撮影した写真。
無理をしていない倍率だからか、どの領域でも解放からしっかり写ってくれる印象でした。
立体的な写りをしてくれ、空気感を伝えてくれる描写に感動しました。
RX100 f/1.8 1/1000 ISO125
RX100は固定の液晶モニターに対して、RX100M2はチルト液晶モニター。
固定の液晶モニターですと、上記の写真のように、写真を確認すると傾いていたり構図が気に入らないので撮り直し…は日常茶飯事。
RX100 f/1.8 1/1250 ISO125
水準器を使用し、20枚ほど同じ場所で撮り続けて、やっと気に入った写真が撮れました。
RX100M2 f/5 1/125 ISO125
対して上記の写真はチルト液晶モニターを使用し、撮影した写真。3枚ほどで気に入った写真が簡単に撮れました。
その分RX100M2の重量は、比較すると約41g重くなっています。
重量を選ぶか、チルト液晶を選ぶか…自身の撮影スタイルに委ねられます。
ちなみに、RX100で撮影した小路の写真は28mm相当、RX100M2で撮影した小路の写真は100mm相当の焦点距離です。
同じ場所で同じように地面付近で撮影しているにも関わらず、全く違うような写真に見えるかと思います。(若干立ち位置を変えてしまったので、光の入り具合が異なってしまいました…。)
焦点距離を変えるだけで、作風が変わり、表現の幅が広がるなと改めて感じました。
RX100 f/3.5 1/100 ISO125
最後に、ホワイトバランスについて、私個人の意見を綴ります。
私はJPEGで撮って出しで、ホワイトバランスもオートを選択しておりますため、出来るだけ忠実な色再現を好みます。
太陽の下で撮る写真のホワイトバランスは両機種とも大きな変わりはなく、忠実に再現してくれましたので、両機種ともかなり優秀です。
ですが、夕暮れの空の色の作り方が異なりましたため、空の写真を並べてみました。
以下、空の色の違いをご覧くださいませ。
RX100 f/6.3 1/800 ISO125
RX100M2 f/8 1/800 ISO160
RX100 f/5 1/100 ISO125
RX100M2 f/4 1/250 ISO160
RX100は若干イエローが強めに、RX100M2はマゼンタを綺麗に程よく乗せてくれた色づくりをしてくれました。
夕焼けは、空の色の表現が非常に難しいのですが、RX100M2の色づくりは見たままの色表現をしてくれ、好みの色でした。
メーカーのHPを見ても、ホワイトバランスの改善は綴られていなかったので、空好きの私にとって、嬉しい驚きの発見でした。
RX100M2 f/3.5 1/60 ISO160
まだまだ比較しきれてないところもありますが、今回はここまでとなります。
夜間の撮影や蛍光灯の光での撮影などが行えなかったので、また別の機会に研究してみたいと思います。
RX100は2012年に発売したにも関わらず、未だにほぼすべての機種が新品でも販売されているRXシリーズ。(今回使用したRX100M2は、残念ながら新品は販売終了しております。)
その意図から、それぞれの機種ごとに魅力があると感じております。
次回も新たな魅力をお伝えできるように、RXシリーズのどれかでスナップ写真を楽しみたいと思います。
最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございました。