Camera Technique Vol.4 for SONY 全画素超解像ズームの使い方
本館5階スタッフが、皆さまのちょっとした疑問にお答えする『Camera Technique』
「SONY」のEマウントAマウント、「CONTAX」や、動画のあれこれ、本館5階アイテムの比較や操作のやり方、
豆知識などを中心に、長期的に連載していきたいと考えております。
今回ご紹介するのは、【全画素超解像ズーム】についてです。
撮影中にこんな風に思ったことはありませんか?
「今つけているレンズでもう少しズームすることができたらなぁ・・・。」
デジタルカメラには「デジタルズーム」という機能が標準的に搭載されていることがほとんどです。
イメージとしては、「画像を強制的に拡大してズームする」という表現が相応しいかと思います。
【強制的に】拡大するので、画質はかなり悪くなります。それと引き換えにズームできる、ということですね。
しかし、【全画素超解像ズーム】は少し違います。
ソニー独自開発の全画素超解像技術を利用して、写真を構成しているすべての画素を解析し、画質劣化の少ない画像処理により拡大します。
すごく便利な機能ですね!
ですが、ご注意点もあります。一部の機能に制限がかかってしまいます。
・光学ズーム以外のズーム使用時は、[オートフォーカスエリア]の設定は無効になり、中央付近を優先したAF動作になります。
その場合、オートフォーカスエリア枠は点線で表示されます。
・光学ズーム以外のズーム使用時は、[測光モード]は[マルチ]になります。
・RAWデータでの撮影ができなくなります。JPEGのみです。
少し機能が制限されますが、上手に扱う事によって、より撮影表現の幅が広がること間違いなしです!
この【全画素超解像ズーム】を使用するには、設定の変更をする必要があります。
とても簡単なので見ていきましょう!
まず初めに、メニュー内の【ズーム設定】を【入:全画素超解像ズーム】へ変更します。デフォルトの設定だと【光学ズームのみ】になっています。全画素超解像ズームを使うためにはまずこの設定が必要となります。
次に、【操作カスタム1】より【カスタムキー】設定を変更します。
設定するカスタムキーの位置は、ご自身の一番操作しやすい位置がよいと思います。私はC1に設定しています。
設定項目内の【ズーム】を設定します。
設定の変更は以上で終了です。
では、実際に【全画素超解像ズーム】を試してみましょう。
現在、焦点距離35mmのレンズを装着しています。
さきほど、カスタム設定にてC1にズームを設定したので、C1ボタンを押すと上記の様な画面になります。
ズーム域の変更は、コントロールホイールの左右を押すことによって0.1刻みで変更ができます。
また、コントロールホイールの上下を押すことによって×1.0→×1.4→×2.0とステップでも変更できます。
最大で2倍のズーム域となります。
ズームレンズの光学最大望遠でも少し足りない!
単焦点レンズでも画角の変化を楽しみたい!!
そんな時におすすめなのが【全画素超解像ズーム】です
次回も本館5階スタッフが、ちょっとした疑問点に対する答えをお送りいたします。
お楽しみに!