【Leica】2つの現行フィルムカメラ
ライカは現在2種類のフィルムカメラを作っています。(2020年7/22現在)
各メーカーがフィルムカメラからデジタルカメラへ移行した今、
ライカはあえて機械式のクラシカルなスタイルを貫いています。
ライカM型カメラの祖である、M3の血を色濃く受け継ぎ、このMP 0.72とM- Aは製造が続けられています。
両者とも機械式シャッターを採用しており電池がなくても撮影がで きます。
MP 0.72は露出計内蔵のモデルで、露出計にのみ電池を使用します。
0. 72というのはファインダーの倍率を表しています。
一方M- Aは露出計がないモデルでライカ誕生100周年を記念して作られ たモデルで、より機械式ということを前面に押し出し、M3に近づいています。
またTyp127 (タイプ 127)という別名も持っています。
内部機構の違いだけではなく外観についても違いがあります。
MP 0.72の貼革はザラザラと目が細かく、少し固めですが、M-Aの革はM10などのようなシボ風で、柔らかさがあります。
また、ブラックの仕上げに違いがあり、MP 0.72はブラックペイント、M- Aはブラッククロームです。
それぞれ説明しますと、こちらの二機種はトップカバーに真鍮が使われています。
ブラックペイントは塗料によって仕上げられているもので
使っていくと段々と塗料が落ちていき、真鍮が出てきます。
良く触れる部分のみ真鍮が露出したその姿はまさに自分だけの一台 。
うーん!とても魅力的です。
対してブラッククロームは「ブラッククロームメッキ」 という仕上げて作られており、
ペイントに比べ使用によるダメージは現れづらく、ラフに扱っても気にならないメリットがあります。
道具として気を遣わずに撮影に専念できるというのは嬉しいところです。
指標やシリアルなども白で墨入れされているMP 0. 72に比べM- Aは必要最低限の墨入れにとどめておりクールな印象です。
艶やかなMPとクールなM-Aのどちらを取るか…。
大変悩ましいです。
それが今なおライカがユーザーから高い支持を受け続ける理由なの かもしれません。
それでは。
[ Category:Leica | 掲載日時:20年07月22日 19時16分 ]