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【自機一体】マップカメラスタッフこだわりの逸品 Vol.31

【自機一体】マップカメラスタッフこだわりの逸品 Vol.31

私のこだわりの逸品は『Contax C – Leica用アダプター(カプラー)』です。

もともと旧コンタックス好きだった私。
ライカM9を買ったのも「Contax C用レンズをデジタルレンジファインダーで使いたい」という、よこしまな気持ちがきっかけでした。

現在所有しているアダプターは2つ。

まず1つ目は、真鍮製・ニッケルメッキが施されたアダプターです。

ベネズエラ・アメデオ製の本アダプターは内爪50mm専用。距離計と連動するヘリコイドが付いており、ヘリコイドの回転はライカ式の反時計回り。そして0.7mからピントを合わせられるスグレモノです。

そこに今回は1932年製のTessar 5cm F2.8を装着してみましょう。ちなみに有名な「鷹の目テッサー」という言葉は、コンタフレックス用のテッサーに付けられたコピーです。

アダプターにつけるとこのように。戦前レンズに合わせたいと思いニッケルメッキのアダプターを選んで正解でした。

カメラに装着してみましょう。ライカレンズよりも凝ったデザインがたまらんです。

絞り開放で撮影したカットはこちら。レンズに曇りがあるためフワッとハロが乗るような写り味ですが、88年前のレンズと考えるとピントピークはしっかりと出ています。モノクロでも良い雰囲気に仕上がります。

続いて2つ目はこちら。内爪・外爪に対応したアダプターです。実はこれ、コンタックスコピーとして作られていたKievのマウントを取り外し、アダプターとして改造制作されたものです。取り付け側はライカL39マウント。距離計もしっかり連動します。

取り付けるレンズは迷ったのですが、元はKievマウントのアダプターということで、Kiev用レンズ『HELIOS 53mm F1.8』にしてみました。

実はこのレンズ、内爪部分が正規のものではなく、なんとネジを2本無理やり付けて削った“やっつけ仕様”なのです。アーセナル工場で作っている時にトラブルでこうなったのか不明ですが、ちゃんと赤い塗料も塗られており、「ま、これでOK」となった気がします。そして私はこれを見た瞬間に購入を決意した変態です。

取り付けるとこのように。確か3〜4000円で購入したのですが、なんか少し良いレンズに見えてきました。

M9に装着するとなかなかのカッコよさ。レンズ前部分の黒がボディとの統一感を出しています。

写り味はヘリオスらしい癖のある背景ボケがあるものの、コーティングも施されているため高コントラストでこってりした色味。解像感もなかなかです。やはりロシアレンズは侮れません。
正統派なライカファンではありませんが、これもカメラの楽しみ方の1つ。ContaxC・ノンライツレンズの沼も底無しに深いので皆さまも足元にはお気をつけください。

 

 

[ Category:Carl Zeiss & Voigtlander Leica | 掲載日時:20年07月26日 16時49分 ]

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