【自機一体】マップカメラスタッフこだわりの逸品 Vol.26
本日の【自機一体】は私が普段愛用しているフィルムカメラをご紹介します。
フィルムカメラの中でも、特にコンパクトカメラを好んで使っているのですが、その中でも手軽に使えて持ち出す頻度が高いのが
「フジフイルムCARDIA mini TIARA」です。
現代ではミラーレス機「Xシリーズ」システムには欠かすことのできない、圧倒的な画質を誇るフジノンレンズ。
このCARDIA mini TIARAにも「スーパーEBC フジノン」と冠した28ミリF3.5のレンズが搭載されており、画質は折り紙付き。
28mm単焦点レンズは風景からスナップまで幅広く活躍でき、小さなサイズも相まって非常に使いやすいカメラです。
一般的にはTIARAといわれますが、正式名称は「CARDIA mini TIARA」です。
カルディアシリーズは1990年代初頭にフジフイルムが製造/販売していたコンパクトフィルムカメラのブランド名です。
高級コンパクトカメラが一世を風靡していた頃、高級感を持ち合わせながらも低価格を実現したカルディアシリーズは、若い方にも人気が高かったようです。TIARAという名前も可愛らしく、女性ユーザーも強く意識していたのかもしれません。
DATE機能も搭載されています。
この液晶に不具合が出てしまう個体も多いそうですが、私が所有している物は今でもきれいに表示されています。
ちなみに日付の設定は2025年まで設定が可能でした。26年に切り替わった際は令和7年(07表示)に引き継げば、まだまだ長く使うことが出来そうです。
電池はCR2を一本使用。コンパクト系はCR2を採用しているものが多く、電池を使いまわしできるのも大きなメリットです。
フィルムは一般的な135用を使用。DXコードにも対応しています。
フィルムの装填も非常に簡単で、フィルムを入れてカチっと閉めれば誰でも簡単にセットすることが出来ます。
フィルムは装填されると一度本体にすべて巻き上げられ、撮影したコマが順々にパトローネ(フィルムケース)に戻っていくシステムが採用されています。(この機構はフジフイルムが開発し、ドロップインローディング(DIL)と呼ばれています。)
撮影された写真はどんどんパトローネに格納されていくので、撮影中に間違えてフィルム室を空けてしまっても撮影したコマは感光せず、問題なく現像できるのです。
撮影した思い出の写真をできる限り残したい、開発者の思いが伝わってくるセーフティ機能です。
ストラップの取付金具がないので、三脚ネジに装着するタイプを使用します。
今付けているのはTIARA純正の物ですが、三角環タイプのアダプターを別途用意すれば様々なストラップを装着することが出来ます。
発売が1994年と、26年経った今も元気に写真を残してくれるTIARA、今後も末永く付き合っていきたい一台です。