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【自機一体】マップカメラスタッフこだわりの逸品 Vol.44

今回の【自機一体】ではGFX50RとLeicaM4をご紹介します。

この2台は筆者が今メインで使っているカメラです。

普段はM4を持ち歩き、今日はとことんやるぞと意気込んで撮影に臨む際はGFX50Rを持ち出します。

カメラの紹介に移る前に一緒に持ち歩くものをご紹介します。

・LeicaM4とともに持ち歩くもの

フィルム、メモ帳、ペン、マスキングテープ

気に入ったものがあればどんどんシャッターを切ってしまうため、常にフィルムの予備を持ち歩いています。カラーネガはPORTRA400、モノクロネガはTRI-X400を使用することが多いです。フィルムカメラで撮影した日の光が好きなのですが、PORTRA400は温もりがありつつも淡く繊細、それでいて少しこってりとした色乗りが気に入っています。使いすぎるとお財布がピンチになります。モノクロは豊かな諧調をもつTRI-X、「トライXで万全」ともいわれる大変使いやすいフィルムです。モノクロ、カラー共にISO400で統一しているのは入っているフィルムの感度を忘れないためです。フィルムを装填して少し時がたつと、恥ずかしながら何を入れていたか忘れてしまうため、普段使うフィルムの感度を統一することにしました。その後は「PORTRA400が入っていると思っていたが実際はACROS100が入っていた。」という絶望的な場面も避けられるようになりました。

別の感度のフィルムを使う際にはマスキングテープを貼ったり、測量野帳と呼ばれる表紙の堅い緑のメモ帳を活用したりしています。

こういった工夫も大切ですが、やはり一度入れたフィルムはしっかり使い切るというのが大切であると思います。今年の目標にしようと思います。

・GFX50Rとともに持ち歩くもの

thinkTANKphoto SDカードケース  SD Pixel Pocket Rocket(ピクセルポケットロケット)、予備バッテリー(NP-T125)

GFXを手に入れてから一番驚いたのは撮影データの大きさでした。Nikon Dfから乗り換えた筆者にとって目が飛び出るほど大きくすぐにSDカードがいっぱいになってしまいます。SDカードを持ち歩くと失くしてしまう私にとってthinkTANKphotoのSDカードケースは最適でした。オレンジ色がカバンの中でも見つけやすく、カラビナもついているため失くしにくい、大変素敵なものです。小物も多少は入るため重宝しています。

予備のバッテリーも持ち歩いています。心配性のため丸一日撮影したいときには必ず予備を持っていくことにしています。

次に今回のメインであるカメラをご紹介します。

・Leica M4 50JAHRE

・ズマロンM 35mm F2.8

・IROOA 12571 ズマロン/ズミクロン用フード

黒いボディのLeicaに憧れ、手に入れたカメラです。50JAHREは0型ライカが製造されてから50周年を記念して1975年に1750台発売された限定モデルです。月桂樹のマークがかわいらしく気に入っています。
黒いライカといえばブラックペイントがまず頭に浮かびますが、こちらはブラッククローム。
ブラックペイントは艶があり使い込んでゆくと地金の真鍮が表れ、使い手によっていろんな姿に変身します。
対してブラッククロームは黒のメッキを施されているため表面はマットでサラサラとしており、少し落ち着いた印象を受けます。
カメラもトータルコーディネートの一つであると考えている筆者にとってはどんな服装にもマッチし、目立ちすぎないその風貌に一目惚れしたのでした。
Leica M4 50JAHREでは主にスナップ写真を撮影することが多く、カバンに隙間があれば忍ばせています。限定1750台という希少なモデルでありますが、かっこいいモデルを眠らせていてはもったいないと思い、たくさん持ち歩いています。今ではまさに『自機一体』なカメラです。

レンズはズマロンM 35mm F2.8を使用しています。初めて購入したMマウントレンズです。35mmのレンズというところまでは決めていたのですが、調べれば調べるほどに歴史が深く、レンズの構成、外装、開放F値等、優柔不断な筆者は選ぶのに一か月ほどかかりました。F値は2~2.8で、距離指標はm表記のほうがありがたく、無限遠ロックがあるものがよい。と少しずつ絞り込んでいったところこのレンズにたどり着いたのでした。
悩んだ甲斐あって、描写もフォルムも大変気に入っています。なんといってもこのレンズ、ズミクロン M35mm F2 (8枚玉)と外装がほぼ同じで、無限遠までフォーカスリングを回すと、ぱちんと心地よい感触でロックされます。感触がよく、ついついフォーカスリングを回してしまいます。

そしてこのレンズに合わせるレンズフードはIROOA 12571 ズマロン/ズミクロン用フード。シルバー地に先端は黒というカラーリング。こちらはブラッククロームと比べると艶のある黒色です。ボディの黒色、レンズの銀色、そしてレンズフード先端の黒色。銀を黒でサンドするコーディネートとなります。自己満足ですがこういったちょっとしたおしゃれで写真欲は高まります。

次にデジタルのメインカメラです。

・GFX50R

フルサイズセンサーよりも一回り大きなセンサーを備えた中判カメラです。中判のデジタルカメラといえば、大変大きなボディで持ち歩くに苦労するというイメージがありますが、近年HASSELBLADのX1Dや今回ご紹介するFUJIFILMのGFXなど軽量なモデルも発売され、ユーザーも増えました。筆者の使用しているGFX50Rはカバンに入れてもかさばりにくく旅行に持って行っても肩の負担になりにくい素敵なカメラです。「レンジファインダースタイル」とも称される四角い形が大変かわいらしいですが、しっかりとグリップしたいため、SmallRigのウッドグリップを装着しています。こちらはアルカスイス互換のL型ブラケットも兼ねており、三脚を使用するときに重宝しています。そしてこのグリップを愛用している一番の理由として、ウッドグリップ下部がストラップを通せるようになっており、そこにpeak designのアンカーを通すことによって、カメラを縦吊りにしたまま斜めがけ出来るということが挙げられます。なぜ縦吊りにこだわるかというと、Mamiya7やPENTAX67など中判カメラは縦吊りというイメージがあったからなのです。非常に小さな理由ですが、なんとなく縦にすることで筆者にはかっこよく見えるのです。また、グリップ部が上部に来るため斜め掛けにしたときに構えやすくスナップ撮影にも最適です。

peak designのストラップは着脱可能なため縦吊りに飽きたら横吊りに変えることもできます。

FUJIFILMのデジタルカメラを語るうえでフィルムシミュレーションは外せません。この機能に魅力を感じFUJIFILMのカメラを選択したという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
筆者はこの機能を知ったとき、デジタルカメラでフィルム写真の質感を再現するというのは、ないものねだりのようで自分にとって受け入れがたいものだと感じました。しかし、ものは試しにと使用したX100Fにその考えを見事に打ち砕かれたのです。フィルムカメラで撮影したようでいて、フィルムカメラでは撮影できないようなタイミング、場面で写真を撮ることができます。フィルム写真とはまた違った要素がそこにありました。フィルムにただ寄せるのではなく、写真の新たな境地を拓く、FUJIFILMの哲学がみえます。実は今回ご紹介したカメラはすべてX100Vにクラシックネガのフィルムシミュレーションで撮影しました。最近のアップデートでGFXシリーズにも追加されたフィルムシミュレーションです。このフィルムシミュレーションも大変気に入っており、これから『自機一体』となるようたくさん使ってゆきたい次第です。

また、中判カメラといえどミラーレスカメラでもあるので、マウントアデプターを介してフランジバックが許容する限り、いろんなレンズを使用できるのも魅力のひとつです。上記の写真ではNikkor-S Auto 35mm F2.8をつけています。イメージサークルはカバーできていませんがコンパクトで形も気に入っているため散歩などに持ち出しています。祖父の遺品なのですが世代を超え活躍させることができてうれしく思います。

これからも『自機一体』となるようなカメラと出会えることを祈りつつ、カメラライフを楽しみたいと思います。

また、GFX50Rの作例は以下のブログでもご覧いただけます。どうぞお楽しみください。

日録新卒カメラvol.1 ~FUJIFILM GFX50R~

とある50R ~GFXでクラシックネガ編~

とある50R マウントアダプター編

とある50R 中望遠デビュー編

とある50R ACROS編

とある50R

[ Category:FUJIFILM Leica | 掲載日時:20年08月01日 11時02分 ]

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