単焦点レンズがいいって聞くけど、何ミリがいいんだろう。そんな疑問に答えるべく5人のマップカメラスタッフがそれぞれのお気に入りの単焦点レンズ=推し単焦点をご紹介する本連載。
最終回は望遠単焦点レンズについてのお話です。
今回ご紹介するのは300mm、400mmというスポーツ撮影や動物撮影に使うことが多い焦点距離のレンズです。
これまで紹介してきたレンズとは違い日常生活で使用する頻度は低いかもしれませんが、このレンズでなければ撮れない世界があるのです。
望遠単焦点レンズを使う理由、それは
動きの速い被写体の撮影、シビアな環境での撮影において明るいF値と速いシャッタースピードを維持する必要があるためです。
本ブログではスポーツ撮影に注目して、オリンピック会場でカメラマンが持っているような巨大なレンズがなくても撮影ができるということをお伝えできればと考えております。
筆者が学生時代に使用していたのは
①『Nikon D500』 + 『Nikon AF-S NIKKOR 300mm F4E PF ED VR』
②『Canon Eos1DmarkIV』 + 『Canon EF400mm F5.6L USM』
という2つの組み合わせでした。
F値は4、5.6と少し暗いですが、昼間のスタジアムでの撮影やISO感度を上げての撮影であれば問題はなく、
動体撮影に強いボディを選択することでオートフォーカスの速度と精度も向上します。
次に実際の作例を見ていただきましょう。
肖像権の関係で掲載することのできる写真に限りがある点、ご了承ください。
こちらの写真はナイターのラグビーを撮影したものです。
450mm(35mm判換算)SS:1/1000 F値:4 ISO:2500
ISOは2500ですが、最近のカメラは高感度耐性に優れているためシャッタースピードを落とさずに撮影することができます。
こちらの写真は520mm(35mm判換算)SS:1/1600 F値:5.6 ISO:1250で撮影しました。
客席の高さやグラウンドまでの距離を知ることで、新聞や雑誌で見るような写真を撮ることもできます。
こちらの写真はシャッタースピードを遅くし、被写体の動きに合わせてカメラを動かす「流し撮り」をしたものです。
筆者は苦手な分野ですが、上手く撮影できた時の爽快感は格別です。
いかがでしたでしょうか。
カメラ側の設定や画角や撮影場所の工夫次第で、大きく重いレンズを使わずとも十分に撮影が可能であることがおわかりいただけたと思います。
「換算」の焦点距離やテレコンバーターの存在など、望遠レンズならではの疑問点も多々あるかと思います、
そちらはまた別のブログでご紹介しますのでお楽しみに。
かく言う筆者は憧れを捨て切ることができず『Nikon AF-S NIKKOR 400mm F2.8 G ED VR』を購入して野鳥撮影に鋭意挑戦中です…
このブログがこれからスポーツ撮影や動物撮影に挑戦する方々の一助となることを願っています。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
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