この夏、信州まつもと空港に立ち寄ったときの写真です。ちょうど1年程前、ここの空港の展望デッキに上って空港全体を眺めながら飛行機を撮影したのが思いのほか楽しくて、また来る機会があればいいなと思っていました。この日は国の重要文化財である牛伏川フランス式階段工の美しい景色を見た後、時間的にまだ間に合うと思いこちらに足を運びました。今回は空港に隣接した公園から滑走路を眺めようとそこに行ってみました。レンズはコンパクトで持ち運びが便利なNikon AF-S Nikkor 300mm F4E PF ED VRです。
着いたのは15:50分頃でその5分後くらいに飛行機が下りてきました。この日最後の到着便のようです。着陸ポイントが私の予想していたところよりも随分後ろだったのでこんなカットになってしまいました。着陸の瞬間のシャッターチャンスは今回はこれ1回だけです。そう簡単に上手くいくはずないですよね。でもこのあともう1本出発の便があるので期待してその時を待ちます。それにしてもこんなに近くで飛行機の発着を見られるなんて感激です。
先程の機体がターミナルで乗客の入れ替えなど30分程の滞在後、16:30分頃にこの日の最終出発便として再び滑走路に出てきました。行き先は福岡です。
滑走路をゆっくり動きだし、私たちギャラリー(およそ20人くらい)の前を通り過ぎる時、パイロットさんがこちらに手を振ってくれました。なんだかちょっと嬉しかったです。数秒間撮影をやめて私も手を振りました。今回の撮影でとても印象に残っている1枚です。「いってらっしゃい!」
私達の前を過ぎて数百メートル進んだところで向きをこちら側に変えていよいよ出発です。大きなエンジン音が響き渡り機体は走り出します。そしてぐんぐん加速しながら進んできます。
あっという間に目の前を通り過ぎていきました。
短い時間でしたが滑走路に隣接した場所から飛行機を見られたのは本当に楽しかったです。この場所なら300㎜のレンズでカバーできる範囲がとても広く、絶好の瞬間をとらえるチャンスが十分にあると思いました。あとはシャッターを押すタイミングなど、私自身の技術的な部分がもう少し向上すれば満足できる写真がもっと増えるでしょう。またこの次が楽しみです。